「ブリッランテ」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-05-18

「ブリッランテ」の意味とは

ブリッランテとは、輝かしく、華やかにという意味の演奏記号です。「ブリランテ」とも表記します。

「ブリッランテ」の語源

ブリッランテの語源は、イタリア語の「brillante」です。
輝かしい、華々しい、きらめく、華麗になどの意味を持ちます。
英語でも「brilliant(ブリリアント)」という単語には光輝く、見事なといった意味があります。
そこから、音色が光を放つような華々しい演奏を指示する発想記号(演奏時の心づもりなどを指示する記号。曲想標語)として使われるようになりました。

「ブリッランテ」のポイント

ブリッランテが意味する「輝き」や「華やかさ」というのは、ゴテゴテと着飾ったような、見た目だけが単に光を反射して輝いているということではありません。心の中に大切にしまっていたものがひとりでに輝きだしてにじみ出るような、澄んだ瞳のような輝きのことを意味します。
そのため派手に演奏するというよりは、音色やフレーズのひとつひとつが華やかに際立って、聴いている人の心を照らすような演奏が求められます。

また、「ブリッランテ・ア・テンポ(=元の速度で、輝かしく)」や「アレグロ・ブリッランテ(=快速なテンポで、華やかに)」というように、速度記号と合わせて用いられることもあります。

「ブリッランテ」が使われている楽曲

例として、下記の楽曲で「ブリッランテ」が使われています。

  • シューマン「交響的練習曲 op.13」の最終楽章
  • ショパン「エチュード『黒鍵』op.10-5」
  • シューマン「ピアノ五重奏曲」の1楽章

「ブリッランテ」の例文・用例

ブリッランテ

ブリッランテを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●作曲家によってもブリッランテをどのような輝きとして解釈しているかは変わってくると思うから、まずはしっかり譜面を見てメロディを研究するのがいいと思うよ。
●この曲のフルートは特にブリッランテを意識して吹いてください。

SNSでの「ブリッランテ」の使われ方

「ブリッランテ」の類義語

ブリッランテの類義語は、「コン・ブラヴーラ」「ポンポーゾ」です。
これらは「華麗に」という意味で使われる発想記号です。

「ブリッランテ」の対義語・反意語

ブリッランテの対義語・反意語はありませんでした。