「レーティング」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「レーティング」の意味とは
レーティングとは競馬用語で、競走馬の能力を数値で表したもののことをいいます。日本だけでなく世界中で使われている評価方法で、単位はポンドです。
レーティングを知ることで、どの馬が勝つか予想しやすくなります。
競馬における「レーティング」の考え方
競馬におけるレーティングとは「位置付け」のこと。到着タイムなどの絶対的な評価基準もありますが、それよりも基準となる馬の点数(ポンド数)を決めて、その馬からどのくらいの距離離れていたか、などといった相対的な評価基準が重視されます。
なぜなら、現在の形の競馬が生まれた17〜18世紀には、まだ1秒以下のタイムの差を正確に測る技術がなかったためです。当時のレースは目視で確認されており、ある馬がゴールしたときと他の馬がゴールしたときの差は「1馬身差」「2分の1馬身差」「アタマ差」「クビ差」など、馬の体を単位にした距離で表されていました。この単位は、計測技術が発達した現在でも使用されています。
これらの単位を使って、1馬身差なら2ポンド、アタマ差なら1ポンド…というようにポンド数を足し引きし、馬に点数をつけるのです。このように相対評価が重視されるため、レースで他の馬に大差をつけて勝利した場合には、レーティングが高くなる傾向にあります。
他に、レースの格もレーティングの判断に大きな影響を与えています。大きなレースや有名なレースで勝利した場合、レーティングが高くなりやすいのです。
なぜ「レーティング」の単位はポンドなの?
ポンドとは、競馬が生まれた国であるイギリスで使われている重さの単位のことです。なぜレーティングを重さの単位で表すのかというと、競馬の「ハンデ戦」の考え方が使われているためです。
ハンデ戦とは、能力や成績がそれぞれ異なる馬が全員一斉にゴールできるように考えて、ハンデをつけた状態でするレースのこと。能力が高くて成績が良い馬は、他の馬よりも重い騎手やオモリが乗った動きにくい状態でレースをすることになります。
つまり、重さの単位であるポンド数が大きければ大きいほど、高い能力を持った強い競走馬ということになるのですね。
「ワールドサラブレッドランキング」について
世界中の競走馬のレーティングをして、点数(ポンド数)により順位付けして並べたランキングのことを「ワールドサラブレッドランキング」といいます。
国際競走馬格付け委員会が会議で決めており、毎年5回ほど発表されます。このランキングによって、同じレースに参加することができない馬同士の能力を比較することができます。
2014年度に「ロンジン・ワールド・ベストレースホース・ランキング」という名称に改名されましたが、現在もワールドサラブレッドランキングと呼ぶことが多いです。
「レーティング」の例文・用例
レーティングを使った例文・用例を紹介します。
●ジャスタウェイは、レーティング世界1位になったこともある競走馬です。
●近年、牝馬がレーティング上位を占めることが多くなってきた。
SNSでの「レーティング」の使われ方
でも、「ダノン…」がダービー馬? 日本ダービーは、冠名のつかない名前の馬が勝つ傾向がある。あと「4文字の馬名」とかね。「オーソクレース」の出否も気になるし。そうそう。「エフフォーリア」のきょうのレーティング、楽しみだね。3馬身差だから、結構いい数字が出るかも知れない。
— あっきぃ。@皐月賞・3連単82,320円的中♪。 (@aki1973) April 18, 2021
今は日本産馬が世界的にもかなり強いとされていたり、実際IFHAのレーティングでも日本のG1がトップ10に平気で入ってくるくらいになったが、高校生くらいの頃の僕は「俺が生きてる間に日本の馬が海外で勝つことはないのかなあ」と思っていた
— まてつ (@mate_tsu) April 16, 2021
「レーティング」の類義語
レーティングの類義語は、「クラシフィケーション」「フリーハンデ」です。どちらも、競走馬を能力に応じて格付けすることです。
「レーティング」の対義語・反意語
レーティングの対義語・反義語はありませんでした。