「ティルト試験」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「ティルト試験」の意味とは
ティルト試験とは、一時的に意識を失う失神の原因を調べるために行う検査という意味です。
失神には様々な原因が考えられますが、そのひとつに自律神経の調節機能の異常があり、ティルト試験ではその異常の起こりやすさを調べます。
自律神経と「ティルト試験」
自律神経とは、心臓の働きや全身の血管を調節する神経です。
緊張すると鼓動が速くなり、血圧が上がるのは、自律神経の働きによるものです。
人間は、横になっている状態から立ちあがると、血液が重力で足に移動します。
通常であれば、足の血管が収縮して鼓動が速くなり、脳への血流が減るのを防ぎ、失神はしません。
しかし、自律神経に異常があると、脈拍や血圧の調節が上手くできずに、脳の血流が一時的に減少し、失神します。
朝礼で長い時間立っていて気を失ったり、採血などで強い緊張があった後に失神するのは、このような自律神経の異常によるものです。
「ティルト試験」の方法
ティルト試験では、患者が傾斜台の上に横になり、傾斜をつけて血圧や心拍を測定し、自律神経の働きを検査します。
検査時間はおよそ1時間程度です。
検査中は、血圧の低下で具合が悪くなることがあるので、検査の数時間前から食事をとらないようにします。
「ティルト試験」の例文・用例
ティルト試験を使った例文・用例を紹介します。
●この間突然意識がなくなる感覚があったから、ティルト試験を受けることになったの。
●このところ朝礼で倒れがちだったから、ティルト試験受けて来た方がいいって保健の先生に言われた。
SNSでの「ティルト試験」の使われ方
ティルト試験(起立検査)をしてきました。臥位90立位110と落差20程でしたがニトロペン(冠動脈拡張薬)を舐めた途端150以上になりいつもの気持ち悪い、横になりたい、頭痛いの状態に。
単に体位性頻脈だけでなく血管拡張機能の問題ということがはっきりしました。血管内皮も悪かったですしやっぱり?— こあら後遺症疑い (@YzUJkXIon5lOaU3) October 19, 2021
失神などの症状が迷走神経反射によって起こった場合は、自律神経の働きの異常によることが原因とされるので、必ずしも精神科や心療内科の受診が正しいとは限らない。失神外来などがある病院もあるが、迷走神経反射であることは、ティルト試験という検査で診断が可能。循環器内科で行われることが多い。
— 石川真紀???? (@maki_cfs) October 21, 2016
「ティルト試験」の類義語
ティルト試験の類義語はありませんでした。
「ティルト試験」の対義語・反意語
ティルト試験の対義語・反意語はありませんでした。