「ジュ」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「ジュ」の意味とは

ジュとは、素材が隠れる程度の少量の水分を加えて、短時間で煮出すだし汁という意味です。素材の持ち味を生かした香りを抽出することを目的に作ります。また、少量のため、作り置きをしておくことなく、人数に応じて作ることができます。特にウズラや鴨といった小型の野鳥類の料理に使われます。

「ジュ」の語源

「ジュ(jus)」は「ジュース(汁)」を意味するフランス語です。つまり「肉や野菜などの食材から出た水分」を指します。そこから派生し、食材から煮出してソースに使うものに対しても「ジュ」と呼ぶようになりました。

「ジュ」の特徴

「ジュ」は食材自体の旨みをストレートに出すものであるため、香味野菜を少なくし、なるべく鶏ガラや動物の骨などを中心に、香りが飛ばないよう短時間で煮出していきます。ジュで作るソースはバターを使用せず水やワイン、塩胡椒などを使ってソースにするため、あっさりとした仕上がりになります。

「ジュ」の種類

ジュには食材別に次のような名前のものがあります。代表的なものを挙げます。

・ジュ・ド・ヴォー(仔牛)
・ジュ・ド・ヴォライユ(鶏)
・ジュ・ド・カナール(鴨)
・ジュ・ド・シャンピニオン(マッシュルーム)
・ジュ・ド・トリュフ(トリュフ)

「ジュ」の作り方

一般的な作り方の概要は次の通りです。
1. 必要に応じて香味野菜を切ります。
2. 食材を鍋に入れて弱火にかけ、煮出していきます。
鶏ガラやスジ肉など、ものによっては事前にオーブンで焼いておきます。
3. 優しく沸騰するくらいの火加減でアクを取ります。
4. 30分から3時間程度に出して濾したら完成です。

「ジュ」の例文・用例

ジュ

ジュを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●近年のフランス料理は軽いものが好まれるので ジュが使われているものが多いです。
●フランス人シェフ直伝の ジュのレシピを参考にしてソースを作りました。

SNSでの「ジュ」の使われ方

「ジュ」の類義語

ジュの類義語はありませんでした。

「ジュ」の対義語・反意語

ジュの対義語は「フォン」です。「フォン」は「ソースのもととなるだし汁」という意味で、ジュとは異なり長時間かけてじっくり煮込んだものです。ジュと違い、バターや生クリームを混ぜ合わせて煮詰めてソースを作るので、ジュよりもこってりとした味わいの料理が仕上がります。