「モンキー乗り」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「モンキー乗り」の意味とは
モンキー乗りとは、競馬の騎乗法の一つで、馬の両脇に垂らした短めの鐙(足を乗せる馬具)に直接立ち、前傾姿勢をとる騎乗法という意味です。
馬にかかる負担が軽減され、空気抵抗からも、よりスピードに乗りやすい騎乗法と言われています。
「モンキー乗り」の語源
モンキー乗りの語源は、18世紀にアメリカでこの騎乗法が生まれたときに、アメリカ人騎手のトッド・スローンがイギリスで初めて騎乗した際、その姿勢が、「枝の上の猿(Monkey on a stick)」とたとえられたことです。
「モンキー乗り」の特徴
モンキー乗りは現在ほとんどの競馬の騎手(ジョッキー)が採用している騎乗法になります。
乗馬の一般的な様式よりも短く設定された鐙(あぶみ、足を乗せる馬具)の上に立ち、腰を浮かせて背を丸め、膝でバランスを取りながら前傾姿勢で騎乗する方法です。
競走馬に騎手の体重をかけにくい乗り方で、馬に対する負担が少ない一方で、騎乗姿勢は不安定になりがちです。
「モンキー乗り」の起源
モンキー乗りはアメリカが発祥とされています。
起源については、①黒人の少年が我流で編み出したという説、②デイリー・テレグラフによるネイティヴ・アメリカンの騎乗法を真似たという説がありますが、定かではありません。
いずれにせよ最初に採用したのは黒人騎手であり、18世紀のイギリス植民地時代から存在し、現地を訪れるイギリス人を驚かせていたとされています。
「モンキー乗り」の普及の背景
モンキー乗りが世界に普及するきっかけを作ったのは、アメリカ人のトッド・スローンです。
1897年と1898年の10月にイギリスに渡り、ニューマーケットに数週間の滞在期間中に、モンキー乗りで計98戦42勝の成績を残しました。
この2度の遠征で、モンキー乗りの知名度が一気にあがりました。
「モンキー乗り」の日本での普及の背景
日本で初めてモンキー乗りを実践したのは、1907年に来日したオーストラリア人騎手W・H・コッフェーとされています。
ただし当時は鐙を長くして騎乗していたため、モンキー乗りと天神乗りの中間というべき騎乗の仕方だったと言われています。
赤石孔や中村一雄といった日本人騎手もそれを模倣し、日本でも理想的な騎乗法として紹介されるようになったと言われています。
「モンキー乗り」の派生パターン
モンキー乗りから派生した言葉があります。
モンキーターン
競艇における旋回(ターン)法の一つです。
ボートの上に前傾姿勢で立ち上がり、ボートの外側を蹴るように回ります。外側に荷重がかかり、通常のターンよりも高速での旋回が可能になります。また、従来の膝で体重を支える乗り方よりも膝への負担が軽減されます。
競馬のモンキー乗りに似ていることから、モンキーターンと名づけられました。
「モンキー乗り」の例文・用例
モンキー乗りを使った例文・用例を紹介します。
●現在の競馬ではモンキー乗りが主流だ。
●モンキー乗りは難しい。
SNSでの「モンキー乗り」の使われ方
昨年、名古屋競馬でのTV撮影のロケ中(休憩中)に、木之前騎手が学生たちにモンキー乗りのコツを教えてくれた貴重動画?️
本日、怪我をされ救急車で病院にとのこと…。でも大事に至らずに本当に良かった!?一安心です。
来週は、バジガクアリアに騎乗予定だそうです? pic.twitter.com/XmKCymildW— 馬の学校 馬事学院/バジガク、引退馬を活用し人材・厩務員学校 東関東馬事専門学院・高等学院 八街市 (@bajigakuin) June 14, 2019
おはようさん、休日です!競馬三昧!笑
サトノダイヤモンドに雷神!これはかなり楽しみ期待!さすが里見さん、ノーザンさん、泰寿先生と思いました。
ところでモレイラさんの騎乗フォームって凄い綺麗!ユタカさんやノリさん、コウシロウさんと並んでモンキー乗りの教科書に載せるべき! pic.twitter.com/Hty2MrCWBJ— Yasuyuki Mima (@yutakou0315) November 7, 2018
「モンキー乗り」の類義語
モンキー乗りの類義語はありませんでした。
「モンキー乗り」の対義語・反意語
モンキー乗りの対義語・反意語はありませんでした。