「幕下」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「幕下」の意味とは
幕下とは、大相撲の番付における階級の一つです。
大相撲には以下6つの階級があります。
・幕内
・十両
・幕下
・三段目
・序二段
・序ノ口
この内、幕下は上から3番目の階級です。
関取と呼ばれる力士は十両以上の階級に属しており、それより下の階級は力士養成員として扱われています。
すなわち、幕下は関取になれる一歩手前の階級でもあり、しばしば十両への昇進を目指す力士同士の激しい競争が繰り広げられます。
というのも、幕下以下の力士養成員と十両以上の関取とでは、待遇面で雲泥の差があるからです。
例えば、力士として給料をもらえるようになるのは十両以上で、幕下以下はもらえません。
※待遇については詳しく後述します。
そのため、関取の地位を長く維持してきた力士は、幕下陥落を契機に引退することも多いです。
幕下の定員は東西60人を合わせて合計120人です。
さらに上記の定員数に幕下付け出し(※)の力士が加わります。
(※付け出し:主にアマチュア時代の成績が優れている者を、三段目や幕下からデビューさせること)
本場所で優勝すると50万円が賞金として授与されます。
「幕下」の語源・由来
「幕下」の言葉の由来は、十両が創設される以前(1887年以前)に幕内のすぐ下の階級だったからです。
また、番付表では上から二段目に記載されるため「幕下二段目」とも言います。
ちなみに「幕内」「幕下」の「幕」とは、本来「幔幕(まんまく)」と呼ばれる江戸時代に将軍が相撲を観覧する際に設けられた仕切りを指しています。
仕切りの内側に上位力士を控えさせていた名残から、能力の優れた力士を「幕内」(幕の内側)と呼ぶようになりました。
「幕下」の待遇は?
力士の待遇は、属する階級によって大きく異なります。
とりわけ「関取」である十両と「力士養成員」の幕下とでは、その待遇の差は天と地ほど違うと言われています。
まず給料をもらえるのは十両以上で、幕下以下はもらえません。
また、関取は個室での生活が許されますが、幕下以下は大部屋で他の力士たちと生活しなければなりません。
大部屋でいただく食事「ちゃんこ」を作ったり、関取の世話などの雑務も幕下以下の力士たちの仕事です。
ただし、幕下から許される特別な待遇もあります。
例えば、冬場にコートを着用できるようになるのは幕下からです。
また、将来有望とされる力士には、ちゃんこ番などの雑用が免除されるケースもあります。
ちなみに、幕下の中でも上位15枚目までは「幕下上位」と呼ばれ、本場所で配布される星取表に掲載されます。
「幕下」の例文・用例
幕下を使った例文・用例を紹介します。
●関取への昇進がかかっている幕下の取り組みは鬼気迫るものがある。
●幕下への降格が発表される。
SNSでの「幕下」の使われ方
<十四日目の様子>
幕下取組。川副(5勝2敗) 蹴返し 矢後(4勝3敗)
栃幸大(4勝3敗) 押し出し 颯富士(3勝4敗)
千代嵐(4勝3敗) 寄り切り 輝富士(3勝4敗)
出羽ノ龍(4勝3敗) 寄り切り 吉井(3勝4敗)#sumo#相撲#九州場所#十一月場所pic.twitter.com/5zIMPiyccR— 日本相撲協会公式(九州場所まで あと4日!) (@sumokyokai) November 26, 2022
九州場所千秋楽幕下予想 pic.twitter.com/fh941B37Da
— ヴェニスにて (@sasurai50731449) November 26, 2022
「幕下」の類義語
幕下の類義語はありませんでした。
「幕下」の対義語・反意語
幕下の対義語・反意語はありませんでした。