「摺り足」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「摺り足」の意味とは
摺り足とは、土俵から足の裏を離すことなく、「摺る」ように足を運ぶ歩行の方法で、相撲の代表的な基本動作です。
足の内側に体重をかけ重心を落として足の親指を離さずに移動するもので、力士は稽古や取り組みの中で必ず行い、日本相撲協会が考案した「相撲健康体操」の中にも組み込まれています。
なお、摺り足は日本独特の歩法で、相撲の他にも能や武道などの伝統芸能によく見られ、それぞれに決まった歩の進め方があります。
「摺り足」の方法
地面から足の裏を離さずに進むためには、コツが必要です。
通常の歩行と同じように足先を前に出すのではなく、重心をしっかり落として、太ももを腰から前に押し出していきます。このようにすると、上体を安定させた状態での移動ができます。
「摺り足」の効用
摺り足は、股関節や膝、腹筋、腰椎等が連動する動きです。
続けることで、これらの筋力、柔軟性の向上が期待できるでしょう。
また舞踊の場合も、背筋がぴんと伸び姿勢が崩れにくくなり、武道では、隙をなくして相手の攻撃を受け止める基本動作となります。
「摺り足」の例文・用例
摺り足を使った例文・用例を紹介します。
●立ち合いは良かったのだけれど、つま先立ちになってるから摺り足を練習した方がいいよ。
●あの人の摺り足、ムーンウォークみたい。
SNSでの「摺り足」の使われ方
夜深く
静かに帰宅
摺り足で
子供の寝顔
明日につながる#ヒビキネイロ 「寝顔」
(写真は借り物です) pic.twitter.com/HBjiqU4YmJ— Freccia onesta(フレッチャ) (@bocochan2) April 23, 2021
こども達の摺り足に
「うまい!」を連発?誉めて伸ばすタイプかな? pic.twitter.com/g9rKxgBRuz
— まっつん (@Chanco_Mattun) October 27, 2019
「摺り足」の類義語
摺り足の類義語はありませんでした。
「摺り足」の対義語・反意語
摺り足の対義語・反意語は「浮き足」です。
摺り足は両足裏の土踏まずを土俵から離さずに前後左右に動き、相撲の運び足の基本ともされています。
しかし、浮き足はその真逆であり、かかとや爪先を上げたり、力士によってはぴょんぴょんと飛び跳ねるように足を運ぶ人もいるようです。
なお、浮き足で動くと勇み足になりやすく、対戦相手の投げやいなしを食いやすいために、力士にとってはタブーと言われています。