「十両」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「十両」の意味とは
十両とは、大相撲の階級の中で、幕内の下、関取の最下位の地位のことです。
「十両」の語源
十両とういう地位ができたのは江戸時代の末期から明治初期にかけてのことで、それまでは幕内の下はすぐ「幕下」となっていました。
しかし、この時期から幕下の中でも上位10名(番付の数え方だと10枚目)以内の力士には場所ごとに給金十両を支給するようになりました。そこからこの「十両」という地位が創設されたのです。幕下の上位10枚目が由来なので正式名称は「十枚目」と言いますが、十両の中での地位を「一枚目、二枚目…」と数えることから、ややこしさを避けるため給金にちなんだ「十両」が通称として採用されています。
「十両」を目指す
十両は、一人前の力士だと認められる「関取」の地位の最下位です。関取とは、横綱から十両までの地位にいる力士の総称です。
そのため、「力士養成員」と呼ばれる幕下以下の地位で奮闘する力士達はまずはこの十両の地位に上がれることを目指しています。
幕下と関取では待遇の面で大きな違いがあり、本場所においては大銀杏を結ったり化粧回しをつけての土俵入りなどが許されるのは関取のみです。また、力士養成員には基本的には月給の支給がなく、生活も相撲部屋での集団生活となっています。
そのため、幕下と十両という階級の間には大きな差があるのです。
「十両」の番付上の特徴
番付表では、幕内力士の名前が一段目に書かれ、十両は上から二段目に名前が書かれています。出身地の上には「前頭」とありますが、これは元々、横綱と三役(大関、関脇、小結)を除く前頭から序ノ口までの階級にいる力士は「前相撲の頭」(前相撲は、本場所取組前の早朝に行われる相撲)とされていたことが由来し、十両にもこのような記載があります。
https://www.youtube.com/watch?v=6n4eS-bJ3ZY
「十両」の例文・用例
十両を使った例文・用例を紹介します。
●十両になれるかなれないか、勝負所だ!
●順調に十両から幕内へと昇進した。
SNSでの「十両」の使われ方
九月場所番付編成会議で、村田の十両昇進が決まりました。四股名を朝志雄(あさしゆう)に改名します。
— 高砂部屋 (@takasagobeya_8) July 21, 2021
新十両と再十両が発表されました。
【新十両】
北青鵬
村田改め朝志雄(あさしゆう)
【再十両】
美ノ海— 朝日新聞 大相撲担当 (@asahi_osumo) July 21, 2021
「十両」の類義語
十両の類義語は、「十枚目」です。
こちらは十両の正式名称となっています。表彰式などではこの正式名称の方が使われています。
「十両」の対義語・反意語
十両の対義語・反意語はありませんでした。