「斬り合い」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「斬り合い」の意味とは
斬り合いとは、「お互いに攻め合うこと」という意味の将棋用語です。
「斬り合い」はどんなときに使われるか
斬り合いは、お互いが相手の玉を詰まそうとしている場合に使われる言葉です。そのため、対局の終盤で使われることが多い言葉といえるでしょう。
お互いが相手の駒を取って自分のものにしようとするため、斬り合いのことを「駒の交換」と呼ぶ場合もあります。
また、一回の駒の動きの差で相手に勝とうとするギリギリの勝負、つまり「一手勝ち」を狙うときにも、斬り合いという言葉が使われます。
「斬り合い」の派生パターン
斬り合いは、「大駒の斬り合い」という使い方をされることが多いです。
大駒とは、力が強く価値が強い駒のこと。一般的には、縦横にいくらでも進める「飛車」と、斜めにいくらでも進める「角行」のことを指しています。
大きく動くことが可能なこれらの駒を使って相手の陣地に近づき、一気に攻め込んで斬り合う、つまり玉を取ろうとすることを「大駒の斬り合い」と呼ぶのです。
「斬り合い」に関連する本
斬り合いに関連する書物を紹介します。
斬り合いで勝つ!深浦の居飛車穴熊
「斬り合いで勝つ!深浦の居飛車穴熊」(マイナビ出版)は、深浦康市九段が2021年に出版した将棋の戦術書です。
「居飛車」とは、「飛車」が最初の場所にとどまったままのことを指し、「穴熊」は、「玉」が相手に取られないよう、周りを他の駒で囲んで守ることを指しています。居飛車穴熊の形を作って相手からの攻めを防ぎつつ、相手の陣地に攻め込んで一気に玉を取る、このような戦術を学ぶことができる書物です。
将棋用語以外の「斬り合い」の意味
将棋用語ではない斬り合いの意味は「互いに刃物で相手のことを切ろうとすること」です。「ちゃんばら」や「殺陣」と呼ぶこともあります。
ドラマや映画の時代劇では、刀を持った武士がお互いに向かい合い、斬り合いをしています。
「斬り合い」の例文・用例
斬り合いを使った例文・用例を紹介します。
●対局終盤の斬り合いで力強く攻めていったところ、今まで勝てたことのない相手に初めて勝つことができた。
●前半は抑え込みつつ様子を見て、今だと思ったタイミングで一気に斬り合いへ持っていくスタイルをとった。
SNSでの「斬り合い」の使われ方
#ShogiLive 羽生-豊島 55手 ▲71金
お互い最強の手段で斬り合い、終盤を迎える。駒の損得はほとんどない。互角。 pic.twitter.com/ZNPLgTTtE7— logimon (@logical0630) June 16, 2018
タッチミスで終盤ミスると負けて悔しいとかよりもう相手に申し訳なくなるな…
序盤の駒組みとか中盤の斬り合いがこんな結末になってすまん、って思う— サトウ (@samhara_ryu_0) November 13, 2020
「斬り合い」の類義語
将棋用語としての、斬り合いの類義語はありませんでした。
「斬り合い」の対義語・反意語
斬り合いの対義語・反意語はありませんでした。