「意識レベル」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「意識レベル」の意味とは
意識レベルとは、患者の意識障害の程度を表す指標という意味の医学用語です。
意識レベルを確認する方法には、「ジャバン・コーマ・スケール(JCS)」や「グラスゴー・コーマ・スケール(GCS)」といったものが用いられています。
「意識レベル」の英語表現
意識レベルを英語で表現すると「level of consciousness」となります。
「consciousness」は「意識」と訳されます。
「LOC」はこの頭文字をとったもので、医療現場では「意識レベル」を表す場合と、「loss of consciousness=意識消失」を表す場合があります。
「意識レベル」の分類
JCSとGCSそれぞれの意識レベルの分類についてご紹介します。
ジャバン・コーマ・スケール(JCS)
日本で主に使われる指標で、「3-3-9度方式」とも呼ばれます。数値が大きくなるほど重い意識障害ということになります。
Ⅰ 刺激しないでも党醒している状態
0.意識明瞭
1.だいたい意識明瞭だが、ややはっきりしない
2.時間や場所、人物がわからない
3.自分や近しい人の名前や生年月日がわからない
Ⅱ 刺激すると覚醒する状態
10. 普通の呼びかけで簡単に目を開ける
20. 大きな声や身体を揺さぶると目を開ける
30. 痛みによる刺激や呼びかけを続けることでなんとか目を開ける
Ⅲ 刺激しても覚醒しない状態
100. 痛みによる刺激を払いのける
200. 痛みによる刺激があると手足を動かしたり、顔をしかめる
300. 痛みによる刺激にも反応がない
グラスゴー・コーマ・スケール(GCS)
こちらはアメリカで主に使われる指標です。反応に対して点数をつけていき、点数が低いほど重い意識障害ということになります。3~15点満点で、8点以下であれば重症と考えられます。
E:開眼
自発的に目を開ける…4
言葉をかけると目を開ける…3
痛みによる刺激があると目を開ける…2
目を開けない…1
V:一言語音声反応
きちんと会話ができる…5
やや混乱気味である…4
会話が成り立たないような単語を発する…3
意味のない発声がみられる…2
発声がみられない…1
M:運動反応
指示に従って動ける…6
痛みによる刺激があるとその部位に手をもってくる…5
痛みによる刺激があると手足を引っ込める…4
手足に異常な曲がり方の反応が見られる…3
手足に異常な伸び方の反応が見られる…2
まったく動かさない…1
「意識レベル」の例文・用例
意識レベルを使った例文・用例を紹介します。
●まずは急いで意識レベルを確認しよう。
●意識レベルは正常値なのでこのまま様子を見ましょう。
SNSでの「意識レベル」の使われ方
自転車のおばあさんが転倒。
またたくまに、車が数台止まり、救急車を呼ぶ人、話しかけて意識レベルを確認し、住所を聞く人、交通整理をする人、自然と役割分担。
救急車が到着すると何事もないようにみんな去っていきました。
大きな怪我でないことを祈ってます。— yuchan55 (@Com7405Me) November 28, 2020
長男、4歳にして人生初の車椅子とCT。あと、意識レベル低下って言われて総合病院の受付から小児科まで抱きかかえられて移動。
私は次男をベビーカーに乗せてるか抱っこしてるから長男は大体病院スタッフにお任せ。
お世話になりました。
数日様子見だけど何事も無さそうで一安心。…疲れた。
— なつめ@4y&1y (@matsu_zakitsume) November 26, 2020
「意識レベル」の類義語
意識レベルの類義語は、「明瞭度」「清明度」です。
これらも意識レベルと同義で使われます。
「意識レベル」の対義語・反意語
意識レベルの対義語・反意語はありませんでした。