「最善手」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-07-05

「最善手」の意味とは

最善手とは、複数の選択肢がある中で、最も良い選択肢を選ぶことです。

読み方は「さいぜんしゅ」です。

「最善手」の語源

最善手は、将棋用語として使われている言葉です。

将棋において、駒を指すことやその指し方を「手」と呼びます。そこから、最善の手、つまりいろいろな駒の指し方がある内の最も良い指し方を「最善手」と呼ぶようになりました。現在は将棋に限らず、他のさまざまな対戦ゲームにおいても使われています。

さらに、仕事においてどんなキャリアを積んでいくべきか、結婚や出産はするのか、老後は何をするかなど、人生の分かれ道において最良と思われる選択肢を選ぶ際にも、最善手という言葉を使うことがあります。

他にもある!将棋における「〇〇手」

将棋では、最善手以外にもさまざまな駒の打ち方の名前があります。いくつか紹介しましょう。

好手

その名の通り、良い指し手のことをいいます。好手の中で最も良い指し手が「最善手」です。

次善手

最善手の次に良い手のことをいいます。

妙手

優れており、巧みでよく考えられている指し手のことをいいます。「巧妙」の「妙」をとってつけられた名前です。

妙手の中で最も素晴らしい手のことは「絶妙手」と呼びます。

悪手

不利になり、負けに繋がる指し手のことをいいます。非常に悪い悪手のことは「大悪手」とも呼んでいます。

緩手

最善を逃した中途半端な指し手のことです。緩手がすぐに負けに繋がる、というわけではありませんが、後でじわじわ効いてきて、最終的に負けに追い込まれてしまうことがあります。

疑問手

予想外の、なぜそうしたか相手が不思議に思うような指し手のことをいいます。基本的には悪手の一つに分類されます。

勝負手

良くも悪くも、その対局の形勢を大きく変えるような指し手のことをいいます。その場では勝負手かどうか判断がつかないことが多く、対局を振り返って「あれは勝負手だった」というように使われることが多いです。

「最善手」の例文・用例

最善手

最善手を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●リスクを避けた選択をすることが、必ずしも最善手とはいえないのである。
●ここの局面での最善手は何なのか考えてください。

SNSでの「最善手」の使われ方

「最善手」の類義語

最善手の類義語は、「絶妙手」です。「よく練られた、最も良い指し手」という意味です。

また、将棋用語ではありませんが「最適解」「最適手段」などの単語も、最も良い方法・選択肢を選ぶ、という意味を持っています。

「最善手」の対義語・反意語

最善手の対義語には、「大悪手」「ポカ」などがあります。

「大悪手」は、状況をかなり悪くしてしまう指し手のことをいいます。「ポカ」とは、うっかり間違えて、負けに繋がる悪い手を指してしまうことです。