「薄茶」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-02-27

「薄茶」の意味とは

薄茶とは、茶道において出される抹茶の一種で、お抹茶をたっぷりのお湯で泡立てたさらさらとしたお茶という意味です。

「薄茶」の特徴

薄茶は、お薄(おうす)とも呼ばれ、茶道のお茶席で出される一般的なお茶です。
濃茶に対応するもので、濃茶が少ないお湯で多量のお抹茶を練り、どろりとしているのに対して、薄茶はお湯の量が多くお抹茶の量が少ないためさらさらとしています。

「薄茶」と「濃茶」のちがい

濃茶は「お茶を練る」と言うのに対して、薄茶は「お茶を立てる」と言います。
濃茶と薄茶では、使うお抹茶も、お茶を立てる茶筅(ちゃせん)も異なっています。
また、濃茶は3~5人で回し飲みするのに対して、薄茶は一人に一碗が出されます。

「薄茶」をいただく作法

和菓子と薄茶が一緒に出された際に、お菓子を食べながら、お茶を飲む人がいますが、作法として間違いです。
和菓子を先に食べ、薄茶をその後にいただきます。
薄茶をいただく際は、お茶碗を少し回し、出された景色のよい正面を避けていただきます。
お茶をいただいたあとは、飲み口を清め、お茶碗を下げてもらう人に正面を振り向けて、お茶碗を置きます。

「薄茶」の英語表現

英語では、「抹茶」を「green tea」と表現します。
「濃茶」と対応させて「薄茶」と表現する場合には「weak powered green tea」や「light tea」と表現します。
―She prepared a light tea for him.(彼女は彼に薄茶を立てた。)

「薄茶」の別の意味や使われ方

色の一種で、薄茶色の略として用いられます。薄い茶色をさします。
英語では、「light brown」と表現します。

「薄茶」の例文・用例

薄茶

薄茶を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●おしゃれな和風カフェで、和菓子と薄茶をいただいた。
●家で薄茶を立ててみたよ。

SNSでの「薄茶」の使われ方

「薄茶」の類義語

薄茶の類義語は、「お薄(おうす)」です。
意味は、薄茶と同じです。接頭語の「お」をつけて、「薄茶」をより丁寧に表現したものです。

「薄茶」の対義語・反意語

薄茶の対義語は、「濃茶」「お濃茶(おこいちゃ)」「お濃(おこい)」です。
薄茶に対応する言葉で、意味は少なめのお湯でお抹茶を練って作ったどろりとしたお茶です。「お濃茶」や「お濃」は、接頭語の「お」をつけて、「濃茶」をより丁寧に表現したものです。