「レント」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「レント」の意味とは
レントとは、遅く、ゆるくという意味の速度記号です。
「レント」の語源
レントの語源は、イタリア語の「lento」です。
日本語にすると「遅い」の他に「緩い、ゆるやかな」と訳されます。
「ラッレンタンド(rallentando)」という速度記号もあり、これは「lent(o)」に強調の「ra」をつけ、進行形に「ando」を置くことで「だんだんとゆっくりにしていく」という意味になります。
「レント」のポイント
レントのテンポはどのくらいのゆっくり加減かというと、「重々しく」という意味の「グラーベ(grave)」よりも少し速く、「歩くような速さで」という意味の「アンダンテ(andante)」よりはちょっとテンポを落とすくらいが目安になります。メトロノームでいうと♩=50~56 ぐらいです。
元気な状態で何も持たずに歩くスピードを「アンダンテ」だとすると、「レント」は買い物の帰り道にちょっと疲れて歩くような足取りの時のテンポ感を意識するようなイメージになります。
「レント」の例文・用例
レントを使った例文・用例を紹介します。
●この曲はレントとあるので、深呼吸してゆったりと演奏しましょう。
●レントにしては少し速いかも。解釈が分かれるね。
SNSでの「レント」の使われ方
ホールにて。ノクターンの最後の2小節のレントで涙で見えなくなる。「終わりだよ、ありがとね。さようなら、またね」と聞こえてゾワゾワした。演奏者の涙を見て更に泣く泣く。。。#藤田真央#オペラシティ
— PWTGLK (@PWTGLK) September 19, 2020
・ブエノスの春、レント部分
もっと色々やれるんじゃない? んー、でもなかなか劇的にできないんですよね、特に前半は……→とりあえず、譜面のクレッシェンド, デクレッシェンドを大げさにしてみることから。音を出せるようにはなったので、ここからもう1度楽譜に戻ってイメージを膨らませよう。— あしゃお@クラシックギター愛好家 (@AsaoYoshifumi) February 5, 2021
「レント」の類義語
レントの類義語は、「ラルゴ」「アダージョ」などです。
「ゆっくり」を意味する速度記号は複数ありますが、ラルゴ(largo)は♩=40~50ほど、アダージョ(adagio)は♩=56~63ほどが目安のテンポとされていて、レントと近い記号になります。
なかでも「ラルゴ」は「きわめてゆっくりと、幅広く」という意味で特にゆったりとした演奏を指示する際に譜面に記載されます。
「レント」の対義語・反意語
レントの対義語は、「プレスト」「ヴィヴァーチェ」などです。
レントと反対に、速いテンポ感を指示する記号も多く存在します。
プレスト(presto)は「急いで、急速に」という意味、ヴィヴァーチェ(vivace)は「活発に、いきいきと」という意味で使われます。