「取組」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「取組」の意味とは
取組とは、相撲の試合のことです。
また、大相撲の本場所における取組を特別に「本割(ほんわり)」と言い、一般的に「割」と略称されます。
「取組」の基本的なルール
取組は、土俵と呼ばれる直径4.55メートルの輪の中で相対する2名の力士によって行われます。
土俵の上の(転ぶなど)足の裏以外の身体の一部を着地させる、または土俵の外に(足の裏を含む)身体の一部を着地させてしまうと敗北です。
そのため、両者は相手を土俵の上に転ばせたり、土俵の外に押し出したりしようとします。
攻撃手段には制限があり、殴ったり蹴ったりする行為は反則に当たります。
勝敗は「行司」と呼ばれる審査員が、力士らとともに土俵に上がって目視で判定します。
行司のほかにも土俵の近くに5名の審判員、および控えの力士2名が待機しており、判定を補強します。
彼らは、行司の判定に疑問を感じた時に異議申し立て(物言い)する権利を持っています。
実際に、物言いによって勝敗が覆るケースも珍しくありません。
「取組」における対戦相手の決め方
大相撲における取組(割)は、本場所が始まる2日前に開かれる「取組編成会議」で決められます。
取組編成会議のメンバーは以下の通りです。
・審判部長
・審判副部長
・審判委員の親方
・行司
書記は行司を務めることになっています。
会議終了後、行司は「割り場」と呼ばれる作業場で、各力士の台帳に対戦相手のハンコを押していきます。
ただし、この日の取組編成会議で決めるのは初日および2日目の取組のみです。
本場所の3日目以降は前日の勝敗を勘案して、その都度決められていきます。
また、取組を決めるうえで、以下のような原則があります。
・(優勝決定戦を除き)各力士は一日一番しか出場できない
・同じ場所で同じ組み合わせの取組は重複できない
・(優勝決定戦を除き)同じ部屋同士、兄弟同士の力士の取組は行えない
相撲史において例外はあるものの、現在は上記のような慣例に沿って取組が決められています。
「取組」に関連する相撲用語
取組に関連する相撲用語として、以下3つを挙げることができます。
・割を組む
・割崩し
・割返し
「割を組む」とは、取組の対戦相手を決めることです。
「割り崩し」とは、通常、上位の力士同士の取組であるところを変更して、上位の力士と下位の力士とを戦わせることです。
割り返しとは、一度決めた取組を変更することです。
例えば、初日と2日目の取組が決まってから、ある力士が体調不良などで休場した場合、対戦相手の不戦勝とせず、取組を作り直して試合が行われるようにします。
「取組」の例文・用例
取組を使った例文・用例を紹介します。
●本場所初日の取組が始まる。
●大関の不調により取組の割り崩しが行われた。
SNSでの「取組」の使われ方
敗れはしたが、現大関として貴景勝はきっちり高安の挑戦を受けた。熱戦だった。逃げるような相撲は取らない、まさに真っ向勝負だった。勝っても負けても拍手を送りたくなる取組内容で大いに盛り上がった。気持ちのいい相撲で熱くなれた、ありがとう、高安、貴景勝! #大相撲 #春場所 #貴景勝pic.twitter.com/I0E7MgMlAR
— rock_is_dead11 (@rock_is_dead11) March 25, 2022
猫相撲コタツ場所、本日の取組。 pic.twitter.com/4CHn8tZJeM
— いぶあん (@t_evean) April 16, 2022
「取組」の類義語
取組の類義語は、「割」です。
割とは、大相撲における取組のことです。
「取組」の対義語・反意語
取組の対義語・反意語はありませんでした。