「フルベース」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「フルベース」の意味とは
フルベースとは、野球で全ての塁にランナーがいる状態のことです。
別称として「満塁(まんるい)」があります。
また、フルベースは和製英語で、満塁の正しい英語表現は「bases loaded」です。
一塁から三塁までランナーがいるため、一本でもヒットが放たれれば2点、3点入る可能性が高い状況と言えます。
攻撃側にとって非常に有利なシーンですが、逆に守備側はピンチです。
なるべくヒットを打たせないことはもちろん、フォアボールになると打者と塁上の走者全員に1塁分の安全進塁権が与えられてしまいます。
必然的に三塁走者を本塁に生還させてしまう「押し出し」が発生しかねません。
「フルベース」時の守備側の戦術
一方、守備側にとって必ずしもチャンスが無いわけではありません。
というのも、打球が地面に落ちた瞬間に全ランナーに進塁する義務が発生するため、どの塁でもフォースアウトが狙いやすくなるからです。
むしろ、ランナーが二塁・三塁または一塁・三塁にいる場合には、フォースアウトの機会を増やすために、わざとバッターを申告敬遠してフルベースにする「満塁策」と呼ばれる戦術が使われるケースもあります。
ちなみに満塁策は英語で「Intentional walk to load the bases」と言います。
守備側に一定の利点はあるものの、アメリカで60年間蓄積されたデータにおける統計結果では、メリットよりもデメリットのほうが大きいことが明らかにされており、積極的に採用すべき戦術かどうかは議論が分かれています。
「フルベース」に関する記録
前述のとおり、フルベースは攻撃側にとって非常にチャンスです。
通常ヒットでも数点入る可能性があるほか、ホームランを打てば一挙に4点獲得することができます。
このようなフルベース時のホームランは「満塁ホームラン(満塁弾)」または「グランドスラム」と呼称され、野球の試合における華々しいシーンとして記録されます。
日本プロ野球における満塁ホームランの通算最多記録は中村剛也の22本です。
シーズン最多は西沢道夫の5本で、1試合あたりの最多は飯島滋弥、二岡智宏の両名が記録した2本です。
メジャーリーグではアレックス・ロドリゲスが通算最多の24本を記録しています。
シーズン最多はドン・マッティングリー、トラビス・ハフナーの6本、1試合あたりの最多はトニー・ラゼリら13名が記録している2本です。
通算・シーズン記録では日米の差は1~2本差で、一試合当たりの記録では日米ともに2本です。
「フルベース」の例文・用例
フルベースを使った例文・用例を紹介します。
●フルベースでホームランを打たれる。
●フルベースでフォースアウトを狙う。
SNSでの「フルベース」の使われ方
おはとらほー?
梅野選手ランナーフルベースの2-2からレフトへのタイムリーヒット!!
近本選手ランナーフルベースの1-1からライトへのタイムリースリーベース! 4打点
伊藤将司投手9勝目2アウト1,2塁の1-1からセンターへ2点タイムリーツーベース!
ヒーインおめでとうございます㊗ありがとう pic.twitter.com/xKpG1hvOug
— ふるきん ? (@taka19800402) September 7, 2022
⚡️今日の劇的シーン⚡️
満塁のチャンスで勝利を呼び込む走者一掃打?
5回裏、 #清宮幸太郎 がフルベースの場面で貴重な追加点を叩き出しました?#lovefighters#Bs2022#野球見ようぜ#スカパープロ野球pic.twitter.com/KrtWUjT1rQ— スカパー!プロ野球 (@sptv_baseball) September 6, 2022
「フルベース」の類義語
フルベースの類義語は、「満塁」です。
満塁はフルベースと同義で、全ての塁に走者がいることです。
「フルベース」の対義語・反意語
フルベースの対義語・反意語はありませんでした。