「霜害」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「霜害」の意味とは
霜害とは、急に気温が下がり、霜が降りて農作物や果樹が凍結することで発生する被害のことです。
植物の体内の水分が凍結すると、細胞が破壊されます。そのため、植物は枯れたり、葉が落ちたり、実が落ちたりするなどの被害を受けます。
たとえば生産に大きな影響が出るものとしては、コーヒーの木に起こる霜害が挙げられます。ブラジルでは6〜8月の寒い時期に冷たい雨風が吹くと、霜が降りることがあります。熱帯性植物であり、急激な気温変化に弱いコーヒーの木に霜が降りると、コーヒーの葉が黒みがかった茶色に変色し、枝や葉だけではなく木全体が一夜で枯れてしまうこともあります。霜害は世界全体のコーヒー生産量の30%を占めるブラジルで多く発生するため、コーヒーの需給に大きな影響が出ます。
「霜害」対策
霜害に対して農家が行っている対策には、以下のようなものが挙げられます。
燃焼法
稲わらや薪などを燃やして、畑や農地全体の空気を温め気温低下を防ぐ方法です。取り組みやすい方法ですが、燃料を十分準備しておく必要があります。また、黒煙が発生します。
送風法
防霜ファンを高い位置に設置し、上層の温かい空気を作物に送風する方法です。畑や農地の温度を一定に保つことができ、芽の生育を促進する効果もあります。
は防霜だけでなく、農地や畑の空気を撹拌することで温度を一定に保つ効果があります。ただし、上空の気温が-2℃以下になると効果がなくなります。防霜ファンの設置は高額の費用がかかり、騒音もするので、導入をためらう農家も少なくありません。
茶畑やみかん畑など、作物が広範囲に植えられている畑で行われます。
散水氷結法
水が氷になるときに放出する熱を利用して、気温が0℃以下にならないようにする方法です。霜が降りると予測される夜に、スプリンクラーなどを利用して散水し、その水を凍らせることで植物自体の凍結を防ぎます。。作物が凍結する温度はほぼマイナス2℃とされています。そのため、0℃以下にならないように保てれば霜害の発生を防ぐことができます。水道代金のほか、スプリンクラーの設置や点検などの費用がかさむという欠点があります。
気温が一定以下になると自動で散水を始めるスプリンクラーなどが、茶畑などで設置されています。
被覆法
被覆資材や保温シートを使って作物を覆う方法です。使用する資材によって保温性が異なります。
「霜害」の例文・用例
霜害を使った例文・用例を紹介します。
●今年は霜害に苦しむ農家が多かった。
●霜害による果樹園の現状を調査している。
SNSでの「霜害」の使われ方
今朝のお茶は京都おぶぶ茶苑さんの白茶・霜降り茶-春の悪夢。
2019年に霜害にあった新芽で作った白茶とのことで、薬っぽい香味で好みの分かれるところ。10g4000円の価値を味に求められると難しいが、霜害チャリティー品としては全然ありと思って購入しました。#啓茶録#茶好連pic.twitter.com/4IakYRBVmX— 啓 (@t3_tea_kei) June 24, 2023
こんにちは〜!
奈良県大和高原の茶産地も、防霜扇(ぼうそうせん)がある茶園は霜害を免れましたよ〜!
ε-(´∀`; )ドッキドキだったです。 #ごごカフェpic.twitter.com/bR0GEEPTxu— 茶農家jyatto(ジャット) (@jyattojr) April 27, 2021
「霜害」の類義語
霜害の類義語は「凍害」です。凍害は、気温が0度以下に下がり、植物の細胞が凍結することで起こる被害のことです。凍害は気温が0度以下に下がることで起こりますが、霜害は気温が0度以下に下がらなくても起こります。
「霜害」の対義語・反意語
霜害の対義語・反意語はありませんでした。