「手詰まり」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「手詰まり」の意味とは

手詰まりとは、将棋で形勢を良くするような有効な手がない状態のことです。

「てづまり」と読みます。

どのように攻めても逆に形勢が悪くなる一方で、かつ自陣を整備したとしても、さらに堅くなる見込みのない状況を指します。

手詰まりと判断したプレイヤーは、特定の駒を往復させたり、陣形に隙が出ない程度の手を指し続ける等、相手が攻めてくるまで時間を稼ぐケースが多いです。

また、対局に臨む双方が手詰まりな状態である時、お互いに攻めることができないため「千日手(※次章で後述)」になりやすいです。

一方、対局者のうち片方のプレイヤーのみ手詰まりしている局面では、すでに「作戦負け」と言えることから、負けと承知の上で攻める場合もあります。

「手詰まり」時の対応

手詰まりになった時の対応として、主に以下2つの行動を挙げることができます。

・手待ち
・千日手

各行動について説明します。

手待ち

将棋にはルール上「パス」がないため、ある局面で打つ手がない場合は、ターンを消費するだけの無意味な行動を行う場合があります。

このような自分の陣形を崩さない程度の、攻めにも受けにも意味がない指し手を「手待ち」または「手を渡す」と言います。

また、実質「パス」であることから、そのまま「パス」と表現されることもあります。

千日手

「せんにちて」と読みます。

千日手は、盤上の駒の配置や持ち駒の種類、数などが全て同じ局面が、一回の試合で4回発生した場合に、無勝負となるルールです。

双方が手詰まりになると、攻めも受けもできない膠着状態が続くため、上記の条件を満たす可能性が高くなります。

千日手となると、先手と後手を入れ替えてから指し直しになるのが一般的です。

主にアマチュアの大会では休憩を入れずに、プロの試合では休憩30分を挟んでから指し直しが開始されます。

千日手は、プレイヤーのどちらかが申し出るケースと、記録係が判定・宣言するケースとがあります。

ちなみに、同一局面の発生が4回未満であっても両プレイヤーの合意の上で千日手を成立させたり、4回発生しても気づかないで指し続けても反則にならない等、必ずしも厳格なルールでないようです。

また、プロ同士の将棋では先手の勝率のほうが後手よりも少しだけ高いと考えられていることから、後手が千日手による先後入れ替えを狙って、わざと手詰まりを発生させようとする場合もあります。

「手詰まり」を打開するには?

将棋の世界には「手のない時は端歩を突け」という格言があります。

これは「有力な差し手が無い時は、端の歩を攻めよ」という意味です。

実際には、形勢に変化を及ぼすほどの効力があるわけではないものの、端攻めの可能性を見出したり、自玉の逃げ道が確保されるなど、中終盤でポジティブな影響が出てくる可能性があります。

「手詰まり」の例文・用例

手詰まりを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●序盤から双方手詰まりな局面が続く。
●なかなか手詰まりから抜け出せない。

SNSでの「手詰まり」の使われ方

「手詰まり」の類義語

手詰まりの類義語はありませんでした。

「手詰まり」の対義語・反意語

手詰まりの対義語・反意語はありませんでした。

将棋用語

Posted by 杏奈琴湖