「クラスター」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「クラスター」の意味とは
クラスターとは、同種のものの集まり・集団であり、疫学においては集団感染や感染患者集団という意味です。
「クラスター」の表現の広がり
クラスターは2020年の新型コロナウイルスの流行によりニュース等で使われ、多くの人が表現・意味を認知するようになりました。
発端は、新型コロナウイルス感染症対策本部の「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」において、クラスターと言う表現が使われたことです。
そのため、本記事でのクラスターは新型コロナウイルスでのものを指すこととします。
「クラスター」の特徴
クラスターの発生により感染が連鎖し、感染者数の増加・大規模なクラスターへと繋がる恐れがあります。
そのため、新型コロナウイルス対策では、クラスターの早期発見や発生防止の対策が重視されています。
対策の一例としては、濃厚接触者の特定や発生場所・状況の把握を行い、そこからどこへ感染が広がるかを分析し、封じ込めを行うというものがあります。
「クラスター」の発生要因
閉鎖空間で複数の人が集まり会話や接触することによる飛沫感染と言われています。
さらに、換気が十分ではない場所で感染者が大声を出す・激しく運動することでウイルスが飛散しやすくなり、クラスター発生リスクが高まります。
そのため、過去にはライブハウスや劇場などでクラスターが発生しました。
過去にクラスターが発生した場所
・ライブハウス
・劇場
・キャバクラ、ホストクラブなど接待を伴う飲食店
・飲食店
・介護施設
・病院
・学校
・保育園
・職場
・スポーツジム
など
2020年8月には島根県の高校生86人と教員2人が感染する大規模クラスターが発生しました。
サッカー部に所属する男子高校生の感染が確認され、この生徒が寮生であったため、主に寮生に感染が拡大しました。
発生背景は、感染対策が不十分だったと学校側が発表しており、食事や入浴の分散を呼びかけるのみでした。学校は当面立ち入り禁止で休校となりました。
「クラスター」を発生させないための対策
厚生労働省は、『換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間に集団で集まることを避けてください。』と対策を呼びかけています。
これは政府が掲げる“3つの密を避ける”ということであり、3つの密は、密閉・密集・密接を指します。
そのため、適切な換気=1時間に2回10分程度窓を開けること・対面での食事中や宅配等の受け渡しを行わないことなどを推奨しています。
「クラスター」の例文・用例
クラスターを使った例文・用例を紹介します。
●今朝のニュースで新たなクラスターについて報道していた。
●クラスターが発生しないよう、政府は国民に注意を呼びかけている。
SNSでの「クラスター」の使われ方
全国に感染者が広がり、各地でクラスターも発生。特に離島を抱えて、医療状況もひっ迫している沖縄では国の早急な支援が必要。
この状況下で丸一日休みを取ってジムに行くとはノー天気にも程がある。
休むなとは言わない。せめて国会を開いたり、対応後にすべき。自身の休みより、国民の命が優先。 pic.twitter.com/JwbBRUe7SU
— 但馬問屋 (@wanpakuten) August 11, 2020
マスクをとった状況で、比較的大きな声で話したり、大きく息を出す。さらに、距離が近くて、換気が悪い条件の場所ほど、大きなクラスターとなりやすい。過去の事例から学び、その場面を少しでも減らすように、丁寧な対策を続けることが大切です。
— 今村顕史 (@imamura_kansen) August 10, 2020
「クラスター」の類義語
クラスターの類義語は、「グループ」です。
意味は、人々の集まりです。
「クラスター」の対義語・反意語
クラスターの対義語は、ありませんでした。