「流し打ち」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「流し打ち」の意味とは
流し打ちとは、野球で右打者なら右方向へ、左打者なら左方向へと打球を放つバッティング方法のことです。
流し打ちとは逆に「右打者が左方向に」あるいは「左打者が右方向」に打つことを「引っ張り打法」と言います。
また、それぞれセンターにまっすぐ打ち返すことは「センター返し打法」と呼称されています。
流し打ちを得意とする(得意とした)選手として内川聖一や篠塚和典、落合博満などが挙げられます。
「流し打ち」の語源
「流し打ち」の言葉の由来には諸説あります。
デジタル大辞泉によれば「流す」の意味として「力まないで気楽にする」が含まれています。
すなわち、反対方向に無理やり引っ張るのではなく、余計な力を入れずに打つことから「流し打ち」と呼ばれているのではないかと考えられます。
あるいは、流し打ちをする際に打者の視線が流し目(気を引くような目つき)を送るように見えるから…という説もあります。
ちなみに英語では「opposite field hitter(反対方向に打つ)」と訳され、「流し」という表現を使っているのは日本特有のものです。
「流し打ち」のメリット&デメリット
流し打ちのメリットとデメリットを説明します。
まず、メリットとして流し打ちは引っ張り打法に比べて、ボールを引き付けて打ちます。
そのため、ボールを見極める時間が通常よりも多く確保することができます。
変化球に対応しやすくなるほか、打率も高まると言われています。
一方、デメリットとして引っ張り打法に比べると力を入れにくいことが挙げられます。
その結果、打球が弱くなり、長打を打つ機会も少なくなりやすいです。
「流し打ち」のコツは?
流し打ちを打てるようになるためのコツを紹介します。
まず、流し打ちの練習をするよりも「センター返し」の練習をすることが重要だと言われています。
まず、真っすぐに打つ時のフォームや力加減をしっかりと認識しておくことで、そこから球を当てるタイミングを調整すれば、流し打ちや引っ張り打法に切り替えることができるようになります。
基本的にセンター返しより早めに打てば引っ張り打法に、遅めに打てば流し打ちになります。
また、流し打ちのコツとして「おっつける」意識を持つことが大切です。
「おっつける」とは、バットとボールを密着させて押し出すように打つことです。
バットを打つ方向に向け、あくまでボールの反動を利用します。
ボールをしっかり引き付けて「おっつける」打ち方をすることで、流し打ちを成功させやすいと考えられています。
「流し打ち」の例文・用例
流し打ちを使った例文・用例を紹介します。
●流し打ちの力加減が難しい。
●走者を進塁させるため流し打ちを狙っていく。
SNSでの「流し打ち」の使われ方
10月3日 ヤクルト―DeNAから。
名選手3人の引退試合②
最後の近鉄戦士のこの方。1打席目で、あざやかな流し打ち!
そして、守備からベンチに下がるとき、ファンの方々に
深々と頭を下げます。ジーンときました。
お疲れ様でした。#坂口智隆#東京ヤクルトスワローズpic.twitter.com/O5j4EjkslN— 河合じゅんじ (@8Obrw7AeVg8lN0f) October 6, 2022
村上慶太(九州学院③)
流し打ちホームラン!!!!#テルMEMO選手pic.twitter.com/OK41JGSqH3
— てる ☆ (@teru_hanshin) October 2, 2022
「流し打ち」の類義語
流し打ちの類義語は、「右打ち」です。
右打ちとは、右打者が右方向に打つことです。
2塁の走者を3塁に進めたい時に用いられる打法で、別名「ライトヒッティング」としても知られています。
「流し打ち」の対義語・反意語
流し打ちの対義語は、「引っ張り打法」です。
引っ張り打法とは、右打者であれば左方向に、左打者であれば右方向に打つことです。