「OPS」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「OPS」の意味とは
OPSとは、野球で打者を評価する指標の一つです。
「On-base plus slugging」の略称で「オプス」または「オーピーエス」と読みます。
出塁率と長打率を足し合わせるだけで値を求めることができます。
出塁率の最大値は「1.00」、長打率は「4.00」なので、OPSの最大値は「5.00」です。
簡単な算出方法でありながら、打席あたりの貢献度を計測する指標として精度が高いと考えられています。
つまり、OPSが高い打者は「チームの得点増に繋がる打撃をしやすい」と判断できます。
OPSはセイバーメトリクス(※)の提唱者として知られるビル・ジェームズらが開発した指標です。
(※セイバーメトリクス:野球のデータを統計的・客観的に分析する手法のこと)
得点との関連性が高い四死球や長打を評価せず、打率のみを重視していた従来の野球界の考え方に疑問を呈し、OPSが生み出されました。
メジャーリーグでは2000年代以降に普及し、日本プロ野球でも2006年にヤクルト監督だった古田敦也がOPSを重視することを明言したことから、他の球団でも導入が進められるようになりました。
「OPS」の計算方法
前述のとおりOPSの計算方法は「出塁率+長打率」という非常に簡単なものです。
では、出塁率と長打率はそれぞれ、どのように計算するのでしょうか。
まず、出塁率は「(安打数+四死球)/(打数+四死球+犠飛)」で求めることができます。
この計算によって「打者がどのくらい塁に出たのか」が明らかになります。
一方、長打率は「塁打数 / 打数」で算出されます。
これにより「打席あたりの塁打数の平均値」が明らかになり、打者の長打力を把握することができます。
「OPS」の評価基準
OPSの各数値に相当する打者の能力は、以下のように示されています。
.9000以上=ランクA(素晴らしい)
.8334~.8999=ランクB(非常に良い)
.7667~.8333=ランクC(良い)
.7000~.7666=ランクD(並)
.6334~.6999=ランクE(平均以下)
.5667~.6333 =ランクF(悪い)
.5666以下=ランクG(非常に悪い)
OPSの最大値は「5.00」ですが、一般的に「.9」を超えればクリーンナップ級(※)、「1.0」を超えれば球界を代表するレベルだと考えられます。
(※クリーンナップとは、塁上にいる選手を生還させることが期待されている打順のことで、具体的には3~5番打者を指します)
ちなみに、日本プロ野球におけるOPSの最高記録(通算)は、王貞治の「1.080」です。
「OPS」の例文・用例
OPSを使った例文・用例を紹介します。
●打率は高いがOPSはイマイチだ。
●あの球団はOPSを導入してから強くなった。
SNSでの「OPS」の使われ方
高卒3年目の岡林がOPS.700を超えたのはプロ野球史上初の快挙です
— 部屋 (@hair_dragons) October 2, 2022
〜シーズン最終成績〜
【投手大谷】
15勝9敗(リーグ4位)
防御率2.33(リーグ4位)
219奪三振(リーグ3位)
奪三振率11.87(メジャー1位)【打者大谷】
打率.273
本塁打34本(リーグ4位)
打点95点(リーグ7位)
OPS.875(リーグ5位)
盗塁11個#大谷翔平#MLB#野球#エンゼルス— 【SS】大谷速報&スポーツ速報 (@30R9gmaMUy3guDJ) October 5, 2022
「OPS」の類義語
OPSの類義語はありませんでした。
「OPS」の対義語・反意語
OPSの対義語・反意語はありませんでした。