「自粛警察」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-02-09

「自粛警察」の意味とは

自粛警察とは、新型コロナウイルスの感染拡大の状況下で、他人に自粛を強いる言動や行動を取る、警察のような立ち回りをする人たちという意味です。

「自粛警察」の特徴

2019年末から、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、欧米では法律を用いた自粛が呼びかけられ、街や地域を封鎖するロックダウンの対策が取られました。
しかし、日本においては、欧米のような法律で国民の行動を規制する対策が取られず、自粛の「要請」にとどまりました。
その際に、一部の人々が強い正義感から、警察のように、他人の行動に干渉する行為が問題となりました。この他人に自粛を求めて過剰な発言や行動をとる人々が、自粛警察です。

「自粛警察」の具体的な行動

自粛警察の具体的な行動をいくつか挙げてみます。
・緊急性がないにも関わらず、「自粛していない店舗がある」などといった内容で、自治体のコールセンターや警察に通報する。
・営業を継続する飲食店やパチンコ店などの店舗に、貼り紙や落書きをする。
・他県ナンバーの車に嫌がらせをする。
・外で遊ぶ子どもに暴言を浴びせる。
・SNS上で外出や外出意向の投稿に、バッシングを行なう。

「自粛警察」が動き出す場面

自粛警察が動き出すのは、政府などから営業自粛や移動自粛などの要請が出たときです。
要請を守らず営業していたり、外出をしていたりする人に対して、どんな事情があろうと攻撃してしまうということが発生しています。

「自粛警察」の認知度は高い?低い?

日本においては緊急事態宣言が発出された4月末から5月初めにかけて、自粛警察の動きが活発になりました。
メディアでも自粛警察の用語が登場し、警察のごとく、私的に過剰に取り締まる動きが報道され、広く認知されました。

「自粛警察」は悪口にもなる?

自粛警察の過剰な行動がメディアで取り上げられることが多かったこともあり、自粛警察は個人的に過剰な攻撃を行なうイメージが広がり、言葉自体にもマイナスのイメージが付加されました。

「自粛警察」の被害例

さまざまな事情があり営業している店舗や、やむを得ず移動や外出している場合でも、自粛警察にとっては攻撃対象となります。
店舗に過剰な監視を行なったりするため、人権を侵害されたり、プライバシーを傷つけられたりなどの被害も出ます。

「自粛警察」の3つの特徴

自粛警察には以下のような特徴があります。
・正義感が非常に強い。
・自分の行動や言動が絶対に正しいと信じて疑わない。
・相手を悪だと決めつける。
上記のような特徴から、他人を不当に傷つける過剰な行動につながっています。

「自粛警察」という言葉はいつから使われている?

新型コロナウイルスの感染が拡大し、4月上旬から中旬にかけて、インターネット上でみられるようになり、メディアにおいても取り上げられたことから使用が一気に広がりました。
緊急事態宣言が発出された4月末ごろから、自粛警察の動きが活発になり、用語も広く認知されるようになりました。

「自粛警察」で起こりがちなトラブル

自粛警察は現在では、マイナスのイメージを伴って使われることが多いため、自粛警察は批判や非難される対象となっています。
他人に自粛を促す言動や行動をとることが自粛警察だとみなされることもあります。

「自粛警察」の可能性が高い人

正義感が非常に強く、メディアの報道などに流されやすい人は、自粛警察となる可能性が高いです。

「自粛警察」の例文・用例

自粛警察

自粛警察を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

自粛警察の動きが活発になっている。
●SNS上でも自粛警察が動いている。

SNSでの「自粛警察」の使われ方

「自粛警察」の類義語

自粛警察の類義語は「自粛自警団」「自粛ポリス」「コロナ自警団」「不謹慎狩り」などがあります。意味は、自粛警察と同じです。

「自粛警察」の対義語・反意語

自粛警察の対義語・反意語はありませんでした。