「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「魑魅魍魎」の意味とは

魑魅魍魎(ちみもうりょう)とは、さまざまな種類の化け物。転じて、私利私欲のために悪巧みをする者を表す四字熟語です。

「魑魅魍魎」の語源と広まり

「魑魅」は山林の気から生じる山の化け物、「魍魎」は山川の気から生じる水の化け物のことを指します。中国の戦国時代または前漢時代に書かれた歴史書「春秋」の注釈書である「春秋左氏伝」に「魑魅魍魎」という言葉が使われたのが、その言葉が広まったきっかけとされています。ここでは「鬼神の絵形にして備えたので、人々が山林や川に入っても化け物に逢うことがなくなった」というくだりで魑魅魍魎という言葉が使われています。
中国前漢時代に司馬遷が著した「史記」にも「魑魅」が登場し、その注記に「山林中にいる怪物で人に害をする」と記されています。
日本では、1785年に出版された「百鬼夜講化物語(ひゃっきやこう ばけものがたり)」で、魑魅魍魎が獣と人間を合体させた姿で描かれています。

「魑魅魍魎」の英語表現

を英語で表すと次のような表現になります。

・evil epirits[出典:ジーニアス和英辞典]

「魑魅魍魎」の例文・用例

魑魅魍魎

魑魅魍魎を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●あの森には魑魅魍魎が住んでいるんだって。
●あの企業は魑魅魍魎が上層部に跋扈しているから気をつけないと。

SNSでの「魑魅魍魎」の使われ方

「魑魅魍魎」の類義語

魑魅魍魎の類義語は「百鬼夜行(ひゃっきやこう)」や「妖怪変化(ようかいへんげ)」です。
「百鬼夜行」は「さまざまな妖怪が、夜に列をなして徘徊すること。転じて、人目に立たぬところで悪人たちが勝手気ままに悪事をはたらくこと」を意味する四字熟語です。
「妖怪変化」は「常識では理解不能な、不思議で恐ろしい化け物」を指す四字熟語です。

「魑魅魍魎」の対義語・反意語

魑魅魍魎の対義語・反意語はありませんでした。

四字熟語

Posted by 亜樹南川