「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「臥薪嘗胆」の意味とは

臥薪嘗胆(がしんしょうたん)とは、仇を討つために、また、将来の成功のために長い間苦労することを表す四字熟語です。

「臥薪嘗胆」の語源

「臥薪嘗胆」の「臥薪」とは、「薪の上に臥(ふ)して寝る」という意味、「嘗胆」は「胆(きも)を嘗(な)める」という意味を表します。

中国の春秋時代、呉王の夫差(ふさ)は父の仇である越王の句践(こうせん)を討つため、硬い薪の上に臥して寝るという苦しみを自らに課し、ついに句践を破りました。夫差に敗れた句践は、その恥を忘れないために苦い胆を嘗め、苦労した末に夫差を滅ぼしました。

この故事から、仇を討つために苦労するという意味の「臥薪嘗胆」という言葉が生まれ、それが転じて、将来の成功のために長い間苦労するという意味が生まれました。

「臥薪嘗胆」の英語表現

臥薪嘗胆を英語で表すと次のような表現になります。

・pay off an old grudge after years of hard training(臥薪嘗胆して積年の恨みを晴らす)
・after many years of perseverance(臥薪嘗胆の末=長年我慢[苦労]して)

[出典:ジーニアス和英辞典]

「臥薪嘗胆」の例文・用例

臥薪嘗胆

臥薪嘗胆を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

臥薪嘗胆の思いで一大プロジェクトに取り組んできた。

臥薪嘗胆の末、司法試験に合格した。

SNSでの「臥薪嘗胆」の使われ方

「臥薪嘗胆」の類義語

臥薪嘗胆の類義語は、「坐薪懸胆(ざしんけんたん)」、「漆身呑炭(しっしんどんたん)」、「名誉挽回」、「汚名返上」などです。

「坐薪懸胆(ざしんけんたん)」とは、「坐薪(薪の上に座る)」と「懸胆(寝床に胆を掛ける)」を組み合わせた四字熟語です。

「漆身呑炭(しっしんどんたん)」とは、「漆を塗り、炭を呑むこと」を表す四字熟語です。

いずれも臥薪嘗胆と同様に、仇討ちなどのために苦労を重ねることを意味します。

「名誉挽回」は「一度失った良い評価を取り戻すこと」、「汚名返上」は「以前の失敗などで受けた悪い評価を、手柄を立てて打ち消すこと」を意味します。

「臥薪嘗胆」の対義語・反意語

臥薪嘗胆の対義語・反意語は「再起不能(さいきふのう)」、「一蹶不振(いっけつふしん)」などです。

「再起不能(さいきふのう)」は「挫折から立ち直れなくなる状態」、「一蹶不振(いっけつふしん)」は「一度挫折し二度と立ち上がれなくなること」を表す四字熟語です。

四字熟語

Posted by 亜樹南川