「鶏口牛後(けいこうぎゅうご)」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「鶏口牛後」の意味とは

鶏口牛後(けいこうぎゅうご)とは、たとえ小さな集団であってもその中の先頭に立つ方が、大きな集団の末端にいるよりも良いことを表す四字熟語です。なお、「鶏口」とは鶏の口、「牛後」とは「牛の尻」を指します。

「寧ろ鶏口と為るとも、牛後と為ること無かれ」を略したものです。一般的には四字熟語としてよりも、「鶏口となるとも牛後となるなかれ」という形で用いられることが多いです。

「鶏口牛後」の語源

「鶏口牛後」は中国の歴史書である「史記」の「蘇秦列伝」に由来します。中国戦国時代の遊説家である蘇秦(そしん)が韓の恵宣王に対し、「たとえ小国であっても王として権威を保つことが大切であり、大国の秦の支配下に置かれるよりは良い」と説いたときに、たとえとして用いた言葉です。

「鶏口牛後」の英語表現

鶏口牛後を英語で表すと次のような表現になります。
・better be the head of a dog than the tail of a lion(ライオンの尾よりも犬の頭になる方が良い)

「鶏口牛後」の例文・用例

鶏口牛後

鶏口牛後を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

鶏口牛後の気持ちで、大企業への就職ではなく起業することにした。
●強豪校でレギュラーになれないなら、鶏口牛後を目指して、弱小校でもレギュラー入りした方が良い経験を積めそうだ。

SNSでの「鶏口牛後」の使われ方

「鶏口牛後」の類義語

鶏口牛後の類義語は、「鯛の尾より鰯の頭(たいのおよりいわしのかしら)」、「大鳥の尾より小鳥の頭(おおとりのおよりことりのかしら)」などです。
意味はどちらも鶏口牛後と同じで、「大きな集団の末端よりも小さな集団の先頭となる方が良いこと」を表します。大きな集団をたとえたものが鯛と大鳥、小さな集団をたとえたものが鰯と小鳥です。

「鶏口牛後」の対義語・反意語

鶏口牛後の対義語・反意語は「寄らば大樹の陰(よらばたいじゅのかげ)」「犬になるなら大家の犬になれ」などです。
どちらも、「頼りにするなら権力のあるものがいい」という意味を表します。

四字熟語

Posted by 亜樹南川