「空前絶後(くうぜんぜつご))」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「空前絶後」の意味とは

空前絶後(くうぜんぜつご)とは、非常に稀なこと、類を見ないこと

を意味する四字熟語です。過去にも例がなく、これからも起こりそうもない、極めて珍しい出来事や状況を表します。例えば、新しい技術の発明や、社会現象の勃発など、画期的な出来事に対して使われることが多いです。この言葉は、単に珍しいだけでなく、その事象が持つインパクトや革新性を際立たせる効果があります。そのため、広告や宣伝など、人々の注目を集めたい場面で頻繁に使用されることがあります。

「空前絶後」の語源


「空前」はこれまでに例がないこと、「絶後」は今後も例がないことを表す言葉です。
つまり、「空前絶後」は、過去にも未来にも例がない、非常に稀なことを意味します。
「空前絶後」は、中国の宋代の画論『宣和画譜』に由来するとされています。この書物の中で、画家の呉道子の絵画に対する才能が以下のように「空前絶後」と評されたことが、この四字熟語の起源とされています。
「顧愷之は空前の出来の絵を描き、張僧繇は絶後の出来の絵を描くが、呉道子はその二人の才能を兼ね備えたような画家である」

「空前絶後」の英語表現


空前絶後を英語で表すと次のような表現になります。

unprecedented(先例のない、空前の)
[出典:ジーニアス和英辞典]

「空前絶後」の例文・用例

空前絶後を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●新型コロナウイルスによるパンデミックは、空前絶後の危機と言える。
●今回のイベントは来場者数も過去最高で、空前絶後の盛り上がりを見せた。

SNSでの「空前絶後」の使われ方

「空前絶後」の類義語

空前絶後の類義語は「類まれな」、「比類のない」、「前例のない」です。
「類まれな」は他のものと比べて特に優れている、または珍しい性質を持っていること、
「比類のない」は比べるものがいないほど優れている、または珍しいこと、
「前例のない」は過去に一度も例がない、全く新しいこと、
を意味します。いずれも「これからもない、起こりそうにない」といったニュアンスはありません。

「空前絶後」の対義語・反意語

空前絶後の対義語・反意語は「ありふれた」、「ありきたりの」です。いずれも、平凡でどこにでもある、という意味を表します。

四字熟語

Posted by 亜樹南川