「卒婚」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「卒婚」の意味とは

卒婚とは、夫婦が離婚や別居の手続きをしないまま、別々の人生を歩んでいくという意味で、「仮面夫婦」と表現することもあります。

同じ家に住まう同居人と言った形になり、外に向けても夫婦としての振る舞いが不要となります。
夫婦が同意のうえでお互いに自由な、干渉されない人生を歩める一方で、いざという時には法律上夫婦であることを利用できるのがメリットです。
卒婚して同居人になることで、「夫婦とはこうあるべきと」いう甘え・期待がなくなり、けんかも少なくなると言われています。

「卒婚」と「離婚」

卒婚と離婚は、法的な婚姻関係の継続の有無の面で違いがあります。

「卒婚」のメリット

卒婚には、離婚では得られないメリットがあります。

手続きでのメリット

離婚とは異なり、卒婚には手続きが必要ありません。
離婚の場合、協議で合意に至らないと家庭裁判所での離婚調停の申し立てが必要となり、そこでも話し合いが難航すれば離婚裁判にも発展します。
また、財産分与や子供の親権についてなど多くの取り決めも必要です。
自分に有利になるように弁護士を雇うなど、多くの時間やエネルギーを費やすことになります。
卒婚ではそのような手続きの必要もなく、離婚に比べて負担は非常に少ないと言えるでしょう。

金銭面でメリット

夫婦には扶助義務があり、お互いの生活を支えあわなければなりません。
どちらかが怪我や病気で働けなくなった場合でも、卒婚であれば支え合える可能性を残しておけます。

「卒婚」のデメリット

しかし、卒婚には以下のようなデメリットもあります。

新しい恋愛は難しい可能性あり

卒婚で夫婦関係を継続する場合、不貞行為によって慰謝料を請求するされる場合があります。
ただし、その時点で夫婦関係が破綻している場合は、不貞行為により平穏な家庭生活を送る権利を侵害したとは言えないため、一般的には慰謝料の請求はできないとされています。

配偶者の扶養義務

婚姻関係が続いている間は、お互いが扶養義務を負っているため、相手が怪我や病気で働けなくなれば、その生活費は配偶者が追うことになります。

「卒婚」のポイント

卒婚をするためには、生活費の負担や婚外恋愛について、お墓や相続についてもあらかじめ話し合い、お互いが納得のいく形で取り決めをしておくのが良いでしょう。

「卒婚」の例文・用例

卒婚

卒婚を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●うちのお父さんとお母さん、去年卒婚したの。
●子供も十分大きくなって独り立ちしたし、卒婚も選択肢の一つかもね。

SNSでの「卒婚」の使われ方

「卒婚」の類義語

卒婚の類義語はありませんでした。

「卒婚」の対義語・反意語

卒婚の対義語・反意語はありませんでした。

一般用語

Posted by 伊藤優依