「トロ瀬」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「トロ瀬」の意味とは
トロ瀬とは、川のうち、腰くらいまでの深さがあってやや流れが早い場所のことを指しています。
「トロ瀬」の語源
トロ瀬は「トロ場」と「瀬」が組み合わさってできた言葉です。
トロ場とは、川のある程度深い部分で、流れがゆったりしている箇所のこと。深めのトロ場は「淵」と呼ばれることもあります。一方、瀬とは、川の浅くて流れが早い部分を指しています。
川のカーブしている場所にはトロ場ができ、比較的まっすぐに流れている場所は瀬になりやすいです。そのため、曲がりくねった川の特に上流域や中流域をたどっていくと、トロ場と瀬が交互に現れることになります。
そして、トロ場と瀬の間に現れるのがトロ瀬です。間に出てくることから、トロ瀬の深さはトロ場と瀬の中間くらい、流れの速さもトロ場と瀬の中間くらいになっています。
「トロ瀬」での釣り
瀬は浅いため陽の光があたりやすく、苔や虫などの生き物が住み着きやすいです。すると、それを餌にする魚もたくさん寄ってきます。流れが速いため狙いを定めるのは難しいですが、攻めの姿勢で、勢いのある釣りを楽しむことができます。
一方、トロ場では穏やかな釣りができます。釣竿にオトリをつけた糸をゆったりとたらして待ち、それに食いついた魚を釣りあげるという方法が好まれます。水面が穏やかなため狙いを定めやすいですが、逆に水中の魚からも見えてしまい警戒されることがあるため、注意です。
そして、瀬とトロ場の中間地点に当たるトロ瀬では、穏やかすぎず激しすぎず、ちょうどいい釣りが楽しめます。流れの速い瀬から魚がたくさん流れてきてたまっていることもありますし、水面に少し波が立つため、魚からは見えにくく警戒されにくいです。
他にもある「〇〇瀬」
トロ瀬の他にも、瀬にはさまざまな種類があります。いくつか紹介しましょう。
荒瀬
非常に流れが速く激しい瀬のことです。激しすぎて危険なので、釣りには向いていません。
早瀬
荒瀬ほどではありませんが、傾斜があり白波がたつほど流れが速い瀬のことです。急瀬(きゅうらい)とも呼ばれています。
平瀬
傾斜があまりなく平らで、波もあまり立っていない瀬のことを指します。
ザラ瀬
小さい石で敷き詰められた瀬のことです。川面全体がザラザラ波立っていることから、ザラ瀬という名前がつけられました。
チャラ瀬
砂やザラ瀬より細かい石で敷き詰められた瀬のことです。ここで紹介した瀬の中で最も水深が浅く、流れも緩やかです。
「トロ瀬」の例文・用例
トロ瀬を使った例文・用例を紹介します。
●昨日、ここのトロ瀬に大きい鮎がたまっていたよ。
●サークルの先輩にトロ瀬での釣りの仕方を教えてもらった。
SNSでの「トロ瀬」の使われ方
今日は岩手県央部河川で朝練??
昨日までの雨☔で水量が程よく回復していい感じ!(これ以上は歩くの大変?)
膝から腰程の深みのある押しの強いトロ瀬からはちびっコヤマメ?の活性が良く、今日は数釣りモード❗しっかり数えてないけど、30匹くらい??
ただ、みんなこのサイズばかりだけどね…? pic.twitter.com/zVgWSHf7y6— ピロくん (@pirokun1616) June 26, 2020
近所で本流ヤマメと戯れてきました。サイズは8寸〜泣き尺。トロ瀬での反応が良かったです。水温が二桁になれば着き場に変化が出そう。 pic.twitter.com/5iXnDFPbbf
— おさかな写真 (@Goingmyway55) April 12, 2020
「トロ瀬」の類義語
トロ瀬の類義語はありませんでした。
「トロ瀬」の対義語・反意語
トロ瀬の対義語・反義語はありませんでした。