「兄貴(グルメ用語)」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2020-11-07

「兄貴」の意味とは

兄貴とは、飲食業界の隠語で、先に仕込みや仕入れをしたもの、また、古い食材という意味です。

「兄貴」の語源

江戸時代に寿司屋で使われていた隠語が、現在では飲食業界全体に広がったと考えられます。

江戸時代は言葉遊びが流行しており、新しい言葉を生み出すのが得だった粋な江戸っ子たちによって生み出されたとされています。お米を「シャリ」、お茶を「あがり」というのも江戸っ子によって考えられた言葉です。

寿司屋で仕入れた魚をさばいてネタを作る際に、ネタとして先に生まれたものを「兄貴」と呼びました。反対に、新鮮なネタをさす場合には「弟」が使われます。

寿司屋では、カウンター越しで客と調理をする職人との距離が近いため、ネタの鮮度を確認する会話をお客さんに聞かれても差しさわりがないよう、「兄貴」や「弟」という隠語が生まれたとされています。

「兄貴」の特徴

飲食店などで食材を使う際や搬入する際に、古い食材から使うように指示する場面で、「兄貴」が用いられます。

「古いものから使ってね」と伝えたい場合に、来店客に聞かれても差しさわりがないよう、「兄貴から使ってね」と隠語を使います。

「兄貴」はどこの界隈で使われるのか

主に飲食業界で用いられます。
飲食店では、食品の鮮度を管理することが重要になります。
鮮魚店などで用いられると、前日に仕入れた鮮度の落ちた品物をさします。

「兄貴」の派生パターン

最近では、兄貴という隠語は広く知られるようになったため、「お兄ちゃん」「あんちゃん」など、別の呼び方が用いられることがあります。

「兄貴」の注意事項

飲食業界の隠語ですので、他の場面では意味が通じません。
使う場面を注意しましょう。

「兄貴」の例文・用例

兄貴

兄貴を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

兄貴の方を先に使ってね。
兄貴と弟を混ぜないで。

SNSでの「兄貴」の使われ方

「兄貴」の類義語

兄貴の類義語はありませんでした。

「兄貴」の対義語・反意語

兄貴の対義語は、「弟」や「孫」です。
意味は、新しい食材、仕入れが新しいものです。「孫」は、「弟」よりもさらに新しい食材を表します。