「概出」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2020-05-04

「概出」の意味

概出とは、「既出(きしゅつ)」を読めずに、「概出(がいしゅつ)」と読んで誤変換している言葉です。

概出には意味はなく、既出はすでに出ている情報や示されている事を意味しています。

この読み方も間違っており、本来は「既出(きしゅつ)」です。

「外出」と表記する場合もあります。

「概出」の語源・由来

「概出」は、ネット上において、「既出」に漢字が似ている事から同じ意味で通じています。しかし、正式な日本語ではありません。

「既出」の「既(キ)」という漢字には、「すでに。もはや。物事がすんでしまったこと」という意味があります。訓読みで「既(すで)に」と読みます。

「概出」の「概(ガイ)」という漢字には、「おおむね。おおよそ。だいたい。あらまし」という意味があります。

「概念(がいねん)」や「概要(がいよう)」のような使い方をし、訓読みで「概ね(おおむね)」と読みます。

そして、概出はネット上で作られ広まった表現です。

「既出」自体は、ネット掲示板などでは頻繁に使う言葉です。すでにその話題で話していているスレッドに、割って入るようにレスするのが常だからです。

くわえて、ネット上ではわざと誤読して表記した言葉が、ネタとして定着することがあります。「概出」もその一つになります。

「概出」の特徴

「既出」が正しく、「概出」は間違った表現であると知っていて使用する場合が多いです。しかし、あまりにもネットの様々な場所で使われ普及しているため、実際に「概出」という漢字が正しいと思い込んでしまっている人もいます。

「概出」に似た例

さて、このような誤読によって定着する例は他にもあります。その一つが「重複」です。

「重複」とは、重なり合うことを意味する言葉で、読み方は「ちょうふく」です。誤って、「じゅうふく」という読み方も慣用読みとして定着しています。

「重い(おもい)」を意味するとき、その音読みは「じゅう」になります。

「重なる(かさなる)」を意味するとき、その音読みは「ちょう」となります。よって「重複(ちょうふく)」と読むのが本来的です。

ちなみに、「慣用読み」とは、誤った読み方が広く使われるようになったために、徐々に認められていったものです。

「概出」の例文・用例

概出を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●それはもうとっくに概出だろ
概出でしたらすみません。

SNSでの「概出」の使われ方

「概出」の類義語

概出の類義語は、「前述」、「既存」です。

「前述」とは、前に述べたことを意味する言葉です。

「既存」とは、すでに存在していることを意味する表現です。読み方は「きそん」です。

「きぞん」という読み方で使用する場合もありますが、これは本来誤りです。しかし、パソコンで「きぞん」と入力すれば「既存」と変換できます。

なぜならパソコンでは、そう読む人が一定数以上存在するならば変換できるように設定されているからです。

「概出」の対義語・反対語

「概出」の対義語・反対語はありませんでした。