「情弱」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2020-08-13

「情弱」の意味とは

情弱とは、情報弱者という意味です。

情報弱者とは、下記のような理由から情報の入手において不利な立場にある人や集団を指します。

  • 通信インフラが整備されていない国や地域に住んでいる
  • 情報機器の入手が困難な国や地域に住んでいる
  • 経済的な理由で情報機器の入手が困難である
  • 学歴や経済上の理由でIT(情報技術)に触れる機会が得られない
  • 身体的な障害があり情報機器の操作が困難である
  • 知的障害・発達障害・精神障害がありITの活用が困難である

ただし、インターネットの普及率が高い日本国内においては、ITを利用した情報収集の能力に乏しい人を揶揄するスラングとして使われる場合がほとんどです。

ITに疎いという理由で情報にアクセスできない人だけでなく、情報にアクセスはできるものの、その情報を上手く活用できない、真偽の判断ができない人も含まれます。

「情弱」扱いされてしまう行動の例

情弱の烙印を押されてしまう具体的な行動には、次のようなものがあります。

ヤフコメ(Yahoo!ニュースのコメント欄)を世論と同一視している

ヤフコメを構成しているのは、社会の中のごく限られた人々による意見です。

それにも関わらず、情弱と呼ばれる人々の中には、ヤフコメで多数派の意見を世間一般の意見として捉える人がいます。

重大ニュースにまつわるツイートをリツイートする

情弱と呼ばれる人々は、SNSから得た情報を鵜呑みにしがちです。

その真偽を疑わず、災害やテロなど間違いでは済まないような重大ニュースにまつわる誤情報を拡散してしまう場合があるのです。

検索すれば分かることをQ&Aサイトで質問する

検索エンジンで検索すればすぐに答えが得られるにもかかわらず、Q&Aサイトや電子掲示板上でわざわざ質問してしまうのも、情弱扱いされやすい行動のひとつです。

「情弱」の例文・用例

情弱を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●「情弱ってどういう意味?」「そのくらい自分でググれよ、情弱くん」
●「ググれってどういう意味?」「情弱すぎて心配になるわ……」

SNSでの「情弱」の使われ方

「情弱」の類義語

情弱の類義語としては、「情報難民」「情報リテラシーが低い」などが挙げられます。

それぞれの言葉の意味は次のとおりです。

情報難民

情報難民とは、新聞・雑誌・テレビ・ラジオといったマスメディアが発信する情報に批判的・懐疑的な立場を取る一方で、インターネット上の情報は盲信的に受け入れる人を指します。

神戸女学院大学名誉教授・内田樹による造語です。

情報リテラシーが低い

情報リテラシーとは、必要な情報を効果的かつ効率的に検索・精査・活用する能力を指します。

「情報リテラシーが低い」とは、これらの能力が不足しているという意味です。

情報リテラシーのうち、ITを活用するものを「コンピュータリテラシー」や「ITリテラシー」、新聞やテレビをはじめとした広範な媒体を活用するものを「メディアリテラシー」と言います。

「情弱」の対義語・反意語

情弱の対義語は、情報強者を意味する「情強」です。

情報の入手において有利な立場にあり、さらに入手した情報を上手く活用できる人を指します。

なお、上記の意味で使用する場合は「じょうきょう」と読みますが、「じょうごわ」と読む場合は「強情」や「意地っ張り」といった意味になるので注意が必要です。