「プロ市民」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「プロ市民」の意味
プロ市民とは、市民を装って市民活動を行っているが、実際には利益を得るためにそれを行っている政治活動家を指す言葉です。
あるいはその行為を批判・揶揄する際に用いられる蔑称です。
「プロ市民」の起源
プロ市民はもともと、佐賀県鹿島市の市長が「自覚や責任感などのプロフェッショナル意識を持った市民」と掲げて作った言葉でした。現在、その意味での「プロ市民」は普及していません。
政治活動家を揶揄する意味でのプロ市民は、ネット掲示板2ちゃんねる発祥、あるいは漫画家小林よしのり氏発祥であるといわれています。
「プロ市民」の特徴
一般の市民活動とプロ市民による活動の大きな違いは、活動の成功によって何らかの利益、強い権力を得られる目的があるかどうかです。
多くの場合は一般の市民活動を装っているため、一見してその区別は難しいです。しかし、活動を行う個人や団体の名称をネットなどでたどることで、左翼系の団体や活動家に行き着く場合があります。
例えば、プロ市民は、集会やデモなどに参加し新聞等のメディアにて実名でインタビューを受けたり、自称「一般市民」で新聞や雑誌の投書欄に投稿したりします。
その実、労働組合の専従員や幹部、あるいは政治家の秘書や、特定の政党などと関係の深い団体職員などである事例があります。
彼らもまた、大きな枠組みでは市民であるのは事実ですが、本職が政治活動家のような人々と言えるため、このような蔑称が用いられます。
いずれにしても、市民活動を市民が真に願っていることだと鵜呑みにせず、それが真実かどうか疑い、自身で調べる必要があるといえます。
「プロ市民」と左翼
多くにおいて、プロ市民は、左翼活動家や団体、労働組合などの左派組織に対して使用されます。特に学生運動などで左派思想を好んだ団塊の世代が中心となっています。
マスメディアが、一般的に右翼活動家に対しては、職業や所属を「右翼団体」として紹介するのに対し、左翼活動家では単に「市民団体」と紹介することが多いことも一因です。
これに対して、プロ市民や団体と一般の市民や団体をしっかり区別して紹介すべきだと指摘するジャーナリストもいます。
ちなみに、「左翼」とは急進的・革命的な政治勢力や人物、ことに社会主義または共産主義的傾向の人や団体を指して使う呼称です。
「プロ市民」と右翼
もちろん、プロ市民のような行動手法は別に左翼の専売特許ではなく、右翼・保守系の活動を行っている者にもいます。
その人たちを辿ると、暴力団、宗教家や新興宗教などの信者、右派系団体職員といった場合です。 しかし彼らを「プロ市民」と呼ぶケースはあまりありません。
「プロ市民」を使った例文・用例
プロ市民を使った例文・用例を紹介します。
●プロ市民なんて一人もいなくて、街を愛する優しい人たちだった。
●意識高いプロ市民が仕事を増やし、とるべき対応が遅れている。
SNSでの「プロ市民」の使われ方
「市民の声を聞かない市長はリコール!」石垣島・自衛隊配備の市有地売却決定にプロ市民発狂https://t.co/wmCiTwmV2Y
— Cafeblo @相互フォロー (@cafeblo2020) March 4, 2020
朝日新聞…あっ。プロ市民か… https://t.co/P0WAeFgwd6
— U-suke大尉@Open β ver. (@Xx_Ayakaze_xX) March 4, 2020
「プロ市民」の類義語
プロ市民の類義語は「派遣市民」です。
「派遣市民」とは、反対運動やデモに参加するためにその地域以外からやってくる市民運動家の内、政治団体に所属している、または政治団体を掲げて活動している市民を指す言葉です。
「プロ市民」の対義語・反対語
プロ市民の対義語はありませんでした。