「残当」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2019-11-21

「残当」の意味とは

残当とは、「残念だが当然」という意味です。

残当は「ざんとう」と読み、「残念だが当然」を短縮したネットスラングです。意味は文字通り「残念だけど、当然起こるべくして起きた」ということを意味します。

残当の語源

残当の語源は、2006年7月14日、2ちゃんねるに立てられた野球のスレッドがそもそもの始まりだと言われています。

スレッド名:●●速報・豊田投手、投身自殺●●

1 :どうですか解説の名無しさん:2006/07/14(金) 21:53:07.09 ID:AE9b2KtO
首都高4号線外苑出口付近で読売巨人軍の豊田投手(32)が大型トラックに飛び込み即死した。
度重なるリリーフ失敗
苦にして発作的に飛び込んだものと見られる。

巨人原監督の話
「残念だが当然。男らしい最期といえる」

引用:https://live22x.5ch.net/test/read.cgi/livebase/1152881587/

もちろん上記のスレの内容は嘘なのですが、このスレが元になっています。

「残当」の様々な使われ方

残当は、持つ意味の幅の広い単語です。
これは上述の通り、ニュアンス的無い使い方が含まれるために意味の幅が広がっています。
使うシーンに応じて、直接的な意味なのかニュアンス的な意味なのかで分かれるのです。

さらに残念という部分が強く出されるか、当然の方が強く出されるかも使うシーンで異なってきます。
そのため使われる際の意味としては以下が例としてあげられます。

・そうなって当然だ
・当然の結果だ
・残念だけど仕方がない
・残念だった

このようになります。
上の方が当然の意味合いが強く、下に行くほど残念の意味合いが強く出た表現です。
このように使われるシーンに応じて意味合いやニュアンスが変わり、結果1つの意味では括れない単語となっています。
しかも当然のの意味が強ければ残念の意味はほぼ含まれておらず、反対に残念の意味が強いと当然の意味はほぼ含まれていません。
残念と当然の意味の強さにとどまらず、どちらかの意味を打ち消した形でも使われることがあるため誤用や解釈の間違いに気を付けましょう。
使われているシーンや、前後の文ややり取りから考える必要があります。

「残当」の例文・用例

残当

残当を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●部長が女性問題でクビになった。まあ残当
●夏休みの宿題をやらずにテストで赤点だった。残当

SNSでの「残当」の使われ方

「残当」の類義語

残当の類義語は、「妥当、残念とも思わないし当然」です。
残当の本来の意味である「残念ながら当然」に対して、「妥当」と「残念とも思わないし当然」という言葉が類義語として当てはまります。

妥当の意味は、ある結果に対してちょうどいい、適切であるという意味です。
これは残当の「残念ながら当然」という意味の中の、ある種「仕方がない」といったニュアンスと重なっています。
「こうなった結果は適切である」が妥当という言葉の意味なので、残当の「仕方がない」というニュアンスの類義語となるのです。

残念とも思わないし当然については、残当のより当然の意味が強い使われ方に対しての類義語となります。
また自分に使う場合であれば、そのメッセージ性においても近い使われ方と言えるでしょう。

「残当」の対義語・反意語

残当の対義語は、「思いがけない」です。
意味は、思ってもいなかったこと(結果)です。
残当は当然のこととあるように、あらかじめ結果の予想ができていた状態となります。
そのため予想していた通り、思っていた通りといった意味も含んでいるのです。

そのため対義語には予想していなかったこと、思っていなかったことを指す言葉が位置します。
残当の対義語には、思いがけないが挙げられるでしょう。