「アダージョ」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「アダージョ」の意味とは
アダージョとは、ゆったり、ゆるやかにという意味のです。「アダジオ」とも表記します。
「アダージョ」の語源
アダージョの語源は、イタリア語の「adagio」です。
イタリア語では「adagiare」という「くつろがせる」という意味の言葉があり、「adagio」は「心地いい」という意味で用いられます。
そこから音楽用語としての「アダージョ」は、ゆったりと心地いいテンポで演奏する速度記号として使われるようになりました。
「アダージョ」の速さ
アダージョはゆるやかな心地いいテンポ、遅めなテンポで演奏する際に用いられます。
厳密なBPM(1分間に何拍刻むかという指標)は楽典や楽譜の解釈によってもバラつきがありますが、おおむね♩=56~63前後であるとされています。
速度記号には多くの種類があり、アダージョのような遅めのテンポを指示する記号では他にも「ラルゴ(Largo)」や「グラーベ(Grave)」といったものがありますが、それらよりはもう少しテンポを上げるのが一般的です。
目安としては「ラルゴ」と「アンダンテ(Andante)」の間くらい、と表現されることが多いです。
「アダージョ」の別の意味や使われ方
アダージョは速度記号以外にも、ソナタや交響曲などにおけるゆったりとしたテンポの楽章そのものを指す用語としても用いられます。
例えば、ロシア出身のピアニストであるラフマニノフの交響曲第2番の第3楽章は「アダージョ」と呼ばれており、とても壮大でゆるやかなテンポであるのが特徴です。
「アダージョ」の例文・用例
アダージョを使った例文・用例を紹介します。
●ここはアダージョなので、穏やかな気持ちで演奏してください。
●アダージョのゆったりとしたテンポはとっても心地いいね。
SNSでの「アダージョ」の使われ方
#昔は知らなかったこと
アントン・ブルックナーの第5交響曲WAB105と第6交響曲WAB106のアダージョとスケルツォという中間楽章が大傑作であること。— Hiroaki Shimagaya (@shimagaya_tp) September 6, 2021
9月5日の川島素晴個展、明日の初リハーサルに向け楽譜をチェックしています。
この官能的なセリフはAdagioでしたか… pic.twitter.com/ut4JnyXNVL— 松平敬 (@takashi531) August 7, 2019
「アダージョ」の類義語
アダージョの類義語は、「アダージェット(Adagietto)」です。
こちらは、アダージョよりもやや速くという意味の速度記号です。
ゆったりとしたテンポは保ちつつ、アダージョよりも少しだけ速く演奏する際の指示として使われています。BPMでいうと、♩=66前後であることが多いです。
「アダージョ」の対義語・反意語
アダージョの対義語は、「アレグロ(Allegro)」です。
こちらは「快速で」という意味の速度記号で、アダージョとは反対に速く演奏する指示を出す時の記号です。
BPMはだいたい♩=120~152前後とされています。