「アモローソ」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「アモローソ」の意味とは
アモローソとは、優しく、愛らしく、愛情豊かにという意味の演奏記号です。
「アモローソ」の語源
アモローソの語源は、イタリア語の「amoroso」です。
和訳すると「愛情、情愛を込めて」「優しい」といった意味になります。
そこから、曲を演奏する時にその登場人物やテーマを愛でるような優しい気持ちで演奏するように指示する演奏記号として使われるようになりました。
「アモローソ」のポイント
「アモローソ」は、どのような想いで楽曲を演奏するかを表す発想記号、曲想標語として使われています。
楽曲や楽章全体への指示として譜面の冒頭、もしくは途中で出てきます。
譜面上の表記は「Amoroso」が一般的です。
「アモローソ」が使われている楽曲
下記の楽曲は、愛情豊かに演奏するよう「アモローソ」の指示が入っています。
- リスト「メフィスト・ワルツ」
- モーツァルト「ピアノ・ソナタK. 281」の第2楽章
「アモローソ」の例文・用例
アモローソを使った例文・用例を紹介します。
●この楽章にはアモローソとあるので、もう少し優しく演奏することを心がけよう。
●アモローソの他にも、愛をテーマにした発想記号はたくさんあるんだね。
SNSでの「アモローソ」の使われ方
アモローソなんて聞くの久々過ぎる。
譜面でもまず見ない…— 大山 (@kibihiyomoto) July 17, 2020
始まった瞬間、世界が色づいたような?
シンプルに、音楽が在る、彼の「音楽の中にいる」という感覚で同じ瞬間を生きました
モーツァルトはオペラが聞こえた…言葉は要らないな?
アモローソ、愛に満ちて!いた!
ショパンはこれでしばし決別…なのかなぁなんて???
ずっと聴いていたかった… pic.twitter.com/lqYmhuoUrj— ちゃそ (@moz2art) June 17, 2018
「アモローソ」の類義語
以下はアモローソの類義語です。
- アッフェトゥオーゾ(affettuoso)
- アモロザメンテ(amorosamente)
- コン アモーレ(con amore)
- アマービレ(amabile)
- コン テネレッツァ(con tenerezza)
これらは発想記号、曲想標語として使われます。
「アッフェトゥオーゾ」「アモロザメンテ」「コン アモーレ」はいずれも「愛情をこめて、優しく」という意味で用いられます。
また「アマービレ」は「愛らしく」という発想記号になります。
「コン テネレッツァ」は「優しく、柔らかみをもって」という指示をする時に使われます。
「アモローソ」の対義語・反意語
アモローソの対義語は「フェローチェ」です。「Feroce」と表記します。
この発想記号は「荒々しく、凶暴に」という意味のため、アモローソとは対極にある演奏の一種といえます。