「アニマート」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「アニマート」の意味とは
アニマートとは、元気に、いきいきとという意味の演奏記号です。
「アニマート」の語源
アニマートの語源は、イタリア語の「animato」です。
和訳すると「躍動的、躍動感のある」という意味になります。
そこから、元気にテンポよく演奏するための用語として使われるようになりました。
「アニマート」のポイント
「アニマート」は、譜面上では「Animato」と表記されています。
楽曲、もしくは楽章全体への指示として楽譜の最初に明記されていることもありますが、フレーズに対しての指示としても用いられます。
「アニマート」は楽曲の雰囲気や演奏時の心づもりを示す「発想記号」「曲想標語」として使われる場合と、楽曲の速度を表す「速度記号」として使われる場合があります。
「アニマート」の速さ
速度記号としての「アニマート」の速さは、♩=120前後とされています。
これは「BPM=120」という意味で、1分間に4分音符が120個入るほどの速さを表しています。
他の速度記号と比較してみると、「Moderato(中くらいの速さ)」がBPM=96ほど、「Allegro(快速で)」がBPM=132ほどとされているので、その間くらいの速さになります。
「アニマート」が使われている楽曲
例として、下記の楽曲に曲想標語としての「アニマート」が使われています。
- グリーグ「ピアノ協奏曲」の第3楽章9小節
- リスト「ピアノ協奏曲1番」の第4楽章
- シューマン「アベッグ変奏曲」
「アニマート」の例文・用例
アニマートを使った例文・用例を紹介します。
●この曲の速度はアニマートでいこう。
●曲想はアニマートか。指揮者の僕が曲をきちんと解釈しないとな。
SNSでの「アニマート」の使われ方
他の奏者同様ベースをずどーーーんとやりたいんだけども、だけども。あくまで譜面上から読み取れる情報を優先したいんですよ。 そうするとやっぱりヤケクソみたいになっちゃうのね。あそこにアクセントでもついててくれりゃ良いのだけども・・ アニマートと言うだけでその解釈は果たして必然か
— Dr.Musica (@Dr_musica_) February 8, 2019
アニマートは躍動的にとか生き生きの意味の音楽用語としてしばしば楽譜に出現することがあるけど、正直始めてみたときはアニメイトだと思いました
— じゅん (@Jun_msdtskL) July 2, 2020
「アニマート」の類義語
アニマートの類義語は、「コン・アニマ」です。「Con anima」と表記します。
アニマートと同じく「生き生きと」という指示として使われることがありますが、「コン・アニマ」は「魂を込めて」という意味の発想記号になります。
必ずしも速い演奏になるとは限りません。
「アニマート」の対義語・反意語
アニマートの対義語は・反意語はありませんでした。