「ブルジョワ」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2019-07-04

「ブルジョワ」の意味とは

ブルジョワとは、お金持ちのことです。

「ブルジョア」と表記したり発音したりすることもあります。

人よりお金を持っている人に対して、茶化したり、皮肉や冗談を込めたりして使います。

「お金持ちだから贅沢できていいよね」といった嫌味、嫉妬や妬みのニュアンスも含まれます。

しかし近年は死後として扱われることも増えてきており、代わりの言葉として「セレブ」が多く使われています。

「ブルジョワ」の語源

ブルジョワの語源は、フランス語の「bourgeois」で、発音をカタカナ表記にすると「ブルジョワジー」です。

この言葉はもともと、中世ヨーロッパでの「中産階級の市民」のことを指していました。

中産階級とは上流市民の貴族より下、かつ下層市民の労働者や農民よりも上の立場であった、商人や工業者などの市民層のことをいいます。

中世ヨーロッパでこの階級の人たちは、貴族など支配階級層を利用し得た財を元に、資本主義生産を行い、より裕福な資本家となっていきました。

現代では、はっきりとした格差や階級がなくなってきたので、ブルジョアというと、単に「資本家」や「お金持ち」といった意味になり、金銭的に豊かな人を揶揄するときに使うようになりました。

そもそもの「bourgeois」の語源は、城壁という意味のフランス語「bourg」からきています。

中世のヨーロッパでは、城壁の中でマーケットが開催され、中間階級の人たちが商売をするなどして活躍していたのです。

このことから、「bourg」の中の人=商工業者などの中間階級の人=ブルジョワジーとなりました。

ちなみに「ブルジョワジー」は複数形で、階級としてのブルジョワのことを指します。

個人を表すには、単数形の「ブルジョワ」を用います。

「ブルジョワ」の例文・用例

お金持ちの女性がプライベートジェットに乗る

ブルジョワを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●彼のブルジョワのような生活ぶりに、どのような仕事をしているのか気になります。

●おばあちゃんが7億円の宝くじを当てて、ブルジョワの仲間入りを果たしたが、遺産目当ての抗争が心配だ。

SNSでの「ブルジョワ」の使われ方

「ブルジョワ」の類義語

ブルジョワの類義語は「セレブ」、「リッチ」です。

セレブとは、「セレブリティー」の略です。

もともとの英語「celebrity」は有名人という意味ですが、有名人に裕福な人が多いため、お金持ちという意味も含まれるようになりました。

基本は英語と同様に有名人や著名人を指しますが、人によっては、知名度の有無にかかわらず、お金を持っている人に対して使うこともあります。

ブルジョワが少し軽蔑の意味があるのに対し、セレブという言葉には、憧れや尊敬のニュアンスがあります。

リッチとは、金銭的に恵まれていて裕福なことです。

英語で金持ちや豊かなことを意味する「rich」という言葉をカタカナ語にしたものです。

こちらもブルジョワと比べると肯定的な意味合いで使われます。

「ブルジョワ」の対義語・反意語

ブルジョワの対義語は、「プロレタリア」です。

プロレタリアとは、賃金労働者のことです。

資本主義社会において、資産を持たずに、自らの労働で得た賃金で生活する人のことを指します。

この労働者の層は「プロレタリアート」といわれ、「ブルジョワジー」と対の階級とされています。

資本主義社会では、資本家の裕福なブルジョワジーと、資本家に雇用される貧しいプロレタリアートとに階級が大きく分かれていたのです。

このようにプロレタリアは下層市民であったことから「貧乏人」の意で使われることもあります。