「ブルジョワ」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「ブルジョワ」の意味とは
ブルジョワとは、お金持ちのことです。
「ブルジョア」と表記したり発音したりすることもあります。
人よりお金を持っている人に対して、茶化したり、皮肉や冗談を込めたりして使います。
「お金持ちだから贅沢できていいよね」といった嫌味、嫉妬や妬みのニュアンスも含まれます。
しかし近年は死後として扱われることも増えてきており、代わりの言葉として「セレブ」が多く使われています。
「ブルジョワ」の語源
ブルジョワの語源は、フランス語の「bourgeois」で、発音をカタカナ表記にすると「ブルジョワジー」です。
この言葉はもともと、中世ヨーロッパでの「中産階級の市民」のことを指していました。
中産階級とは上流市民の貴族より下、かつ下層市民の労働者や農民よりも上の立場であった、商人や工業者などの市民層のことをいいます。
中世ヨーロッパでこの階級の人たちは、貴族など支配階級層を利用し得た財を元に、資本主義生産を行い、より裕福な資本家となっていきました。
現代では、はっきりとした格差や階級がなくなってきたので、ブルジョアというと、単に「資本家」や「お金持ち」といった意味になり、金銭的に豊かな人を揶揄するときに使うようになりました。
そもそもの「bourgeois」の語源は、城壁という意味のフランス語「bourg」からきています。
中世のヨーロッパでは、城壁の中でマーケットが開催され、中間階級の人たちが商売をするなどして活躍していたのです。
このことから、「bourg」の中の人=商工業者などの中間階級の人=ブルジョワジーとなりました。
ちなみに「ブルジョワジー」は複数形で、階級としてのブルジョワのことを指します。
個人を表すには、単数形の「ブルジョワ」を用います。
「ブルジョワ」の例文・用例
ブルジョワを使った例文・用例を紹介します。
●彼のブルジョワのような生活ぶりに、どのような仕事をしているのか気になります。
●おばあちゃんが7億円の宝くじを当てて、ブルジョワの仲間入りを果たしたが、遺産目当ての抗争が心配だ。
SNSでの「ブルジョワ」の使われ方
エッグベネディクトの朝御飯でブルジョワしてる#特急オンリー襲来ピスケス#襲来ピスケス2019pic.twitter.com/9qvy4fbj4K
— ピスケス?蔵-15:勇者部満開 (@SPT_423) 2019年7月4日
プレミアムカーに乗り込むブルジョワを横目にすし詰めの京阪特急で補助席を勝ち取った顔をしている
— きんてつ たいらんど (@kintetsu5820) 2019年7月5日
「ブルジョワ」の類義語
ブルジョワの類義語は「セレブ」、「リッチ」です。
セレブとは、「セレブリティー」の略です。
もともとの英語「celebrity」は有名人という意味ですが、有名人に裕福な人が多いため、お金持ちという意味も含まれるようになりました。
基本は英語と同様に有名人や著名人を指しますが、人によっては、知名度の有無にかかわらず、お金を持っている人に対して使うこともあります。
ブルジョワが少し軽蔑の意味があるのに対し、セレブという言葉には、憧れや尊敬のニュアンスがあります。
リッチとは、金銭的に恵まれていて裕福なことです。
英語で金持ちや豊かなことを意味する「rich」という言葉をカタカナ語にしたものです。
こちらもブルジョワと比べると肯定的な意味合いで使われます。
「ブルジョワ」の対義語・反意語
ブルジョワの対義語は、「プロレタリア」です。
プロレタリアとは、賃金労働者のことです。
資本主義社会において、資産を持たずに、自らの労働で得た賃金で生活する人のことを指します。
この労働者の層は「プロレタリアート」といわれ、「ブルジョワジー」と対の階級とされています。
資本主義社会では、資本家の裕福なブルジョワジーと、資本家に雇用される貧しいプロレタリアートとに階級が大きく分かれていたのです。
このようにプロレタリアは下層市民であったことから「貧乏人」の意で使われることもあります。