「エンタイトルツーベース」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「エンタイトルツーベース」の意味とは
エンタイトルツーベースとは、野球において打者・走者がアウトにならずに2つ先の塁へと進める権利を与えることです。
エンタイトルツーベースは和製英語であり、アメリカの野球では同じ権利を「ground rule double」と呼びます。
また、「エンタイトル(entitle)」は「権利を与える」を意味しますが、転じて日本の野球界では「安全進塁権」を指します。
安全進塁権は、その名の通り安全に(アウトにならずに)進塁できる権利のことで、4つ先の塁をアウトにならずに進める「ホームラン」もその一種です。
そのため、エンタイトルツーベースは「2つ先の塁を進める安全進塁権」といった意味に解釈できます。
例えば、バッターなら二塁へと進み、一塁にランナーがいれば三塁へと進むことができます。
「エンタイトルツーベース」になるケース
どのような状況下でエンタイトルツーベースと判定されるかは、公式ルールや球場のローカルルール、対戦チームとの申し合わせ等によって決められます。
エンタイトルツーベースとなる一般的なケースとして「打球がフェアグランドでワンバウンドしてからスタンドに入った時」があります。
また、フェアグラウンドのフェンスに打球が挟まったり、球場の屋根や鉄柱につっかかって落ちてこない、といったケースもエンタイトルツーベースと見なされたりします。
エンタイトルツーベースとなる要因は打球だけでなく、悪送球によって相手に権利を与えてしまう場合もあります。
例えば、送球がスタンドやベンチに入ってしまったり、フェンスを超えてしまう等のケースです。
さらに、野手が着衣の一部やグローブを投げてわざと「送球」に当てるなど、守備側に反則行為が確認された場合には、エンタイトルツーベースとなる可能性があります。
「エンタイトルツーベース」以外の安全進塁権
エンタイトルツーベースはエンタイトル、すなわち安全進塁権の一種類です。
エンタイトルツーベースは2つの安全進塁権が与えられることですが、最大4つまで安全進塁権が与えられるケースがあり得ます。
例えば、野手が身に着けているものの一部を「投球」にわざと接触させた場合や、反則投球(ボーク)を行った時には1つの安全進塁権が発生します。
また、野手が身に着けているものの一部を「打球」にわざと接触させた場合には、相手に3進塁も許すことになります。
ちなみに4つの安全進塁権は、ホームランを打った時に発生します。
4つ先の塁に進める権利が与えられ、打者と全ての走者が安全にホームインできます。
「エンタイトルツーベース」の例文・用例
エンタイトルツーベースを使った例文・用例を紹介します。
●相手の悪送球でエンタイトルツーベースの幸運に恵まれた。
●ホームランを打ったつもりがエンタイトルツーベースと判定された。
SNSでの「エンタイトルツーベース」の使われ方
東北大学
増山 裕太 (2年 秋田高)
9回の第6打席に初球を振り抜きレフトへエンタイトルツーベースを放った pic.twitter.com/RJbAnUcszU— たに (@sakeniyowaitani) November 3, 2021
5回裏、藤本ヒット、山本エンタイトルツーベース!
ノーアウト2,3塁#ビックカメラ高崎pic.twitter.com/VPioSrvjxH— ビックカメラ女子ソフトボール高崎 (@bic_beequeen) November 6, 2021
「エンタイトルツーベース」の類義語
エンタイトルツーベースの類義語はありませんでした。
「エンタイトルツーベース」の対義語・反意語
エンタイトルツーベースの対義語・反意語はありませんでした。