「ウン・ポーコ・メノ」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-07-06

「ウン・ポーコ・メノ」の意味とは

ウン・ポーコ・メノとは、より少なくという意味音楽用語です。他の演奏記号に付加して使われます。「ウン・ポコ・メノ」とも表記します。

「ウン・ポーコ・メノ」の語源

ウン・ポーコ・メノの語源は、イタリア語の「un poco meno」です。

「un」は「(ある)1つの~」という意味の不定冠詞(不特定の1つを表す冠詞)で、英語でいう「a」や「an」にあたります。
「poco」には「少し、少しの、わずかな」といった意味がありますが、単体で用いると「少ししかない、ほとんど~ない」といった否定的なニュアンスが含まれます。
そして「meno」という言葉は「より少なく」と訳されます。

「ウン・ポーコ」が「メノ」を修飾しているので、直訳すると「少しだけより少なくする」ということになります。

「ウン・ポーコ・メノ」の使われ方

例としてよく出てくるのが「ウン・ポーコ・メノ・モッソ」という使い方です。

「モッソ(mosso)」というのは速度記号のひとつですが、他の語とくっついて譜面に登場するのが一般的です。単体では「動きのある、動きをつけて速く」という意味になります。

この「モッソ」に「メノ」がつくことで「今までより速くなく=遅く」となり、さらに「ウン・ポーコ」で修飾することで、「少しだけ今までより遅く」という意味になります。
「メノ」だけでは減速しすぎてしまう時に、「ウン・ポーコ」をつけることで「メノ」の働きを弱めています。

「ウン・ポーコ・メノ」の例文・用例

ウン・ポーコ・メノ

ウン・ポーコ・メノを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

ウン・ポーコ・メノ・モッソは感覚を覚えておいた方がいいね。
ウン・ポーコ・メノの細かなニュアンスを指揮でどう伝えようか…。

SNSでの「ウン・ポーコ・メノ」の使われ方

「ウン・ポーコ・メノ」の類義語

ウン・ポーコ・メノの類義語は、「ウン・ポケティーノ(un pochetino)」です。
「ずっと少なく、ごくごく少しだけ」という意味で、同じく付加した演奏記号を弱める働きがあります。

「ウン・ポーコ・メノ」の対義語・反意語

ウン・ポーコ・メノの対義語は、「ピウ(piu)」です。
こちらは「さらに」「より~して」という意味で、他の演奏記号に付加することでその意味を強める役割があります。