「ニアミス」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「ニアミス」の意味とは
ニアミスとは、ぶつかりそうでぶつからない、すれすれという意味です。
もともとは航空機どうしの異常接近をさしていましたが、意味が転じて航空機以外の接近についても用いられるようになり、さらに、目標に接近したものの、惜しくも失敗することも意味するようになりました。
「ニアミス」の語源
ニアミスの語源は、航空機どうしの異常接近です。飛行中の航空機どうしが、接触の危険を生じるほど接近し、空中衝突に至る危険があった状態のことをさします。原因は、航路が重なっていたり、機器に故障があったり、悪天候だったりとさまざまです。
日本では、2001年1月31日に日本航空機どうしの駿河湾上空でのニアミス事故がありました。死者は出ませんでしたが、双方の旅客機の乗客700人近くの生命が脅かされました。
「ニアミス」の特徴
「ニアミス」という語は、もとは航空機どうしの異常接近をさしていましたが、意味が広がり、人間どうしがすれ違う場合にも使われるようになりました。
本来は近づいてはいけないものが近づいたり、偶然すれ違ったりする場合などにも使います。
使う状況によって意味合いが違うため注意が必要です。
「ニアミス」の注意事項
「ニアミス」はぶつかりそうでぶつからなかったという表現ですので、衝突した場合には使いません。
―先日、ここの交差点で自動車どうしが衝突した。
この場合はぶつかっているので、「ニアミスした」とは言いません。
「ニアミス」の「もう少しで起こりそうな失敗」という意味が転じて、「惜しくも失敗した」という意味合いで使われる場合があります。
―迷って答えたテストの問題はニアミスした。
この場合は、迷って答えた問題がすべて外れてしまったことが読み取れます。
「ニアミス」の英語表現
英語では「near miss」や「almost miss」と表現します。
―have a near miss(ニアミスを起こす)
―A Self-Defense Force plane and a passenger plane had a near miss.(自衛隊機と旅客機がニアミスした。)
―We almost missed each other in the park.(私たちはその公園でニアミスした。)
「ニアミス」の例文・用例
ニアミスを使った例文・用例を紹介します。
●出張先で、同級生とニアミスしていた。
●テストの解答はニアミスだった。よく復習しよう。
SNSでの「ニアミス」の使われ方
使用済みの衛星とロケットが宇宙で危うく衝突、距離25m未満: 先日、宇宙ゴミとなった人工衛星とロケットが宇宙空間でニアミスしました。その距離は25メートル未満だったと言います。宇宙ゴミは増え続けており、こうした問題も増えてきそうです。 https://t.co/04zsQpDsTN#ナショジオ
— ナショナルジオグラフィック日本版 (@NatGeoMagJP) October 19, 2020
鬼滅とゴールデンカムイと大逆転裁判が時代的にはニアミスしてるの時空おかしいだろ
— 名路D科@OOA2周目一生終わらん (@Melodica_Melody) October 20, 2020
「ニアミス」の類義語
ニアミスの類義語は、「鉢合わせ」です。
「鉢合わせ」は、「出合いがしらに物と物がぶつかる」という意味や、「思いがけず出会うこと」という意味があります。
ぶつかってしまうと「ニアミス」の意味とは異なりますが、後者の「思いがけず出会う」という意味は「ニアミス」に近い表現になります。「鉢合わせ」の場合は、会いたくない相手について言いことが多いです。
―山中でクマと鉢合わせする。
―電車で昔の彼女と鉢合わせした。
「ニアミス」の対義語・反意語
ニアミスの対義語・反意語は「衝突」や「ぶつかる」です。
「ニアミス」は「ぶつかりそうでぶつからない」という意味なので、「衝突」や「ぶつかる」が対義語・反意語になります。
―歩きスマホをしていて、人とぶつかってしまった。