「ノン・トロッポ」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「ノン・トロッポ」の意味とは
ノン・トロッポとは、ほどほどに、~しすぎないようにという意味の音楽用語です。他の演奏記号に付加して使われます。
「ノン・トロッポ」の語源
ノン・トロッポの語源は、イタリア語の「non troppo」です。「troppo」だけだと「とても、非常に、過度に」といった意味になるため、「non」で打ち消すことによって「過度にはしない、度を超さない」といった意味合いになります。
そこから、付加した演奏記号に「~しすぎないで」という意味を付け加える役割で使われるようになりました。
「ノン・トロッポ」の使い方の例
ノン・トロッポの使い方の例をご紹介します。
アレグロ・マ・ノン・トロッポ
「allegro ma non troppo」と表記します。「アレグロ(allegro)」は速度記号で、「快速に、陽気で活発に」といった指示を出すものです。
「しかし」という意味を持つ「ma」と共に、アレグロに「ノン・トロッポ」を付加することで「快活に、しかしあまり活発になりすぎないように」というニュアンスになります。
この「マ・ノン・トロッポ=しかし、過度になりすぎないように」という構文はよく見られるため、このセットで覚える人も多いです。
「ノン・トロッポ」の例文・用例
ノン・トロッポを使った例文・用例を紹介します。
●モデラートにノン・トロッポがついてるのって混乱するな…。
●みんなでこの場合のノン・トロッポの解釈について考えてみよう。
SNSでの「ノン・トロッポ」の使われ方
シューベルトの交響曲第4番の第2楽章はコン・モートでもなくノン・トロッポでもなくプレーンな「アンダンテ」なのよなあ (・∀・)
— アンジロー((●゚◇゚●)ωインコ) (@angerot) April 11, 2021
次は「チャイコフスキー」
バレエ組曲<くるみ割り人形>
こんぺい糖の踊り。ピアノ協奏曲第1番変ロ短調作品23
第一楽章:アレグロ・ノン・トロッポこれもお気に入り。
— 南翔平 (@minaminami1028) June 10, 2011
「ノン・トロッポ」の類義語
ノン・トロッポの類義語は、「ノン・タント(non tanto)」です。
「tanto」はイタリア語で「たくさん」という意味があり、そこに打消しの「non」をつけることで、ノン・トロッポと同じように「あまり~しすぎないで」という意味になります。
こちらも、他の演奏記号に付加して使われます。
「ノン・トロッポ」の対義語・反意語
ノン・トロッポの対義語は、「モルト(molt)」です。
イタリア語で「非常に」という意味を持つ「molt」は、他の演奏記号の前後にくっつくことでその意味を強めるという役割を持ちます。