「テーゼ・アンチテーゼ」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「テーゼ・アンチテーゼ」の意味とは

テーゼとは、命題アンチテーゼとは、テーゼ(命題)に反するものという意味です。

「テーゼ・アンチテーゼ」の語源

テーゼ・アンチテーゼの語源は、ドイツ語の「these・antithese」です。

哲学者のカントやヘーゲルが用いたドイツ語の哲学用語がそのまま日本に持ち込まれ、カタカナ語として定着しました。

「テーゼ・アンチテーゼ」の特徴

「テーゼ」は「ある事柄を肯定的に主張すること」という意味で、哲学の分野では「定立」と訳されいます。また、政治運動・社会運動において、「活動の根本方針となる綱領」という意味もあります。

一般的な意味としては「テーゼ」は「命題」と訳されることが多く、意味は「判断の内容を言語で表したもの」、「真偽を判定することのできる文」です。論理学では「AならばBである」という形式をとります。

「テーゼ」に対立するのが「アンチテーゼ」で、「アンチテーゼ」の「アンチ」とは「反対」「対抗」「排斥」などの意味を持つ接頭語で、「アンチ〇〇」の形で使われます。一般的には「アンチテーゼ」は「ある事柄や主張に対して、それと対立・矛盾する事柄や主張」をさします。

「テーゼ・アンチテーゼ」の表現の広がり

「テーゼ」という語は、「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌のタイトル「残酷な天使のテーゼ」でよく知られています。

この歌を作詞した及川眠子さんは、自身の著書(『破婚―18歳年下のトルコ人亭主と過ごした13年間』)のなかで、「残酷な天使のテーゼ」の歌詞は、わが子を天使にたとえ、その子が今は自分のそばで眠っていても、いつか自分のもとから去っていく、それはある意味とても残酷なことだ、という意味を込めていると語っています。

「残酷な天使のテーゼ」には、全ての子どもたちへ向けられた、愛情深い母からの思いが「テーゼ」として込められています。タイトルにある「テーゼ」とは、「いたいけな天使はあふれんばかりの幸せを与えてくれる存在でもあるとともに、非常に残酷な存在でもある」ということをさしています。

「テーゼ・アンチテーゼ」の利用時の注意点

「アンチテーゼ」の使い方には注意が必要です。

「アンチテーゼ」は単にテーゼを否定、反対するのではなく、あくまで肯定的な主張・命題としてのテーゼが存在し、その主張を否定します。具体的にみていきましょう。

(テーゼ)「フランス料理はフランスを代表する文化です」
(アンチテーゼ)「フランス料理はフランスを代表する文化とは言えない。なぜなら、現代のフランスではフランス料理だけを食べる人はおらず、パスタや中華料理など、さまざまな料理を食べるからです」

「アンチテーゼ」は、肯定意見を認めつつも否定します。つまり、肯定的な命題がしっかり提言されているのを認めた上で、それに対して立てた反対する意見が「アンチテーゼ」です。

一方的に「フランス料理はフランスを代表する文化ではない」という主張は「命題のない個人的な意見」に過ぎないため、「アンチテーゼ」にはなりません。

(テーゼ)「都会の風景は美しい」
(アンチテーゼ)「そうとは言えない。都会の風景は永遠にあるのではなく、破壊されたり、建て替えられるため、都会の風景は儚いものだ。」

誰もが当たり前だと感じているようなことでも、主観によるものである場合は、その意見を肯定しつつも、多角的な見方をすることで反対理論になります。

これが「アンチテーゼ」です。

「テーゼ・アンチテーゼ」の例文・用例

テーゼ

テーゼ・アンチテーゼを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●人は必ず幸せを求めるというテーゼを信じている。
●彼は、どんな意見にも必ずアンチテーゼを唱える。

SNSでの「テーゼ・アンチテーゼ」の使われ方

「テーゼ・アンチテーゼ」の類義語

テーゼ・アンチテーゼの類義語はありませんでした。

「テーゼ・アンチテーゼ」の対義語・反意語

テーゼ・アンチテーゼの対義語・反意語はありませんでした。