「種牡馬」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-03-18

「種牡馬」の意味とは

種牡馬とは、「しゅぼば」と読み、競馬において、繁殖用の牡馬という意味です。

より速く、強い馬を作り出すために競争成績の良い馬や血統の良い馬が選ばれます。

「種牡馬」の特徴

牛、羊、豚などは優秀な種牡の精子を冷凍保存することが許可されていますが、一般的に、競走馬は、凍結精子や人工授精のような人工的な妊娠手段を行っていません。
凍結した精子は運搬や売買、保存が容易ですが、競走馬においては常に生きた種牡馬が繁殖牝馬に直接交配をする必要があります。

そのため、優秀な種牡馬がいても、繁殖牝馬が移動できない地域にいると交配ができず、いずれは亡くなってしまうため、常に新しい優秀な種牡馬を創出する必要があります。
また、競走馬は、交配から誕生、一定の成績が出るまでに4~5年ほどの時間を要することから、新しい種牡馬が優秀であるかを判断するまでに時間がかかります。

「種牡馬」の注意事項

日本で種牡馬になる馬は、国内で引退した競走馬、血統から期待される馬、海外からの輸入馬など、様々です。
繁殖に用いられる馬は、血統の管理が必要なため、野生の馬を種牡馬(繁殖牝馬も)にすることはありません。
また、競走馬は人工授精が認められていないため、生殖機能を失った馬は種牡馬になることはできません。

「種牡馬」の種類

種牡馬には以下のように、いくつかの種類があります。

リース種牡馬

海外などから期間限定でレンタルされた種牡馬のことをさします。主に海外の一流種牡馬をリースします。

シャトル種牡馬

馬の種付けは春に行うため、北半球と南半球の季節のずれを利用し、1年に2期種付けを行う種牡馬のことをさします。

内国産種牡馬

日本国内で生産された種牡馬のことをさします。

代替種牡馬

特定の種牡馬が人気となった場合には、種付け料の高騰や、種付け頭数の増加による受付終了が起こる場合が少なくありません。その対応策として導入される、人気種牡馬に似た血統構成の種牡馬のことをさします。

「種牡馬」の英語表現

英語では、「a stud」「a breeding horse」「a breeding stallion」「a sire」などと表現します。

「種牡馬」の普及の背景

日本国内の軽種の種牡馬の総頭数は1991年には600頭以上だったが、2004年には約320頭にまで減少しました。
種牡馬の数が減った原因は、バブル崩壊、地方競馬の廃止縮小や、医療の進歩により、多頭数の種付が簡単になったこともあげられます。

「種牡馬」の利用時の注意点

種牡馬から種付けを行う場合には「種付料」が必要になります。
種牡馬の所有者は、繁殖牝馬の所有者から種付料をとって交配させます。
実績があり、人気が高いと種付料は高くなります。
日本の最高水準の種牡馬の場合、1000万円を超す種付料をとる種牡馬もいます。

「種牡馬」と一緒に使われる言葉

人気で高額な種牡馬は一般的に、法人(シンジケート)が所有しています。
シンジケートとは、企業の独占形態の一つで、市場の独占をねらう同種産業の企業が生産割当や共同購入・販売を行うために設けた共同の組織を意味します。
この法人は種牡馬の種付権を株に分割し、シンジケートの構成員が所有し、その株の売買は自由とされています。

「種牡馬」の例文・用例

種牡馬

種牡馬を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●競走馬を引退して、種牡馬になった。
種牡馬での活躍も期待されている馬だ。

SNSでの「種牡馬」の使われ方

「種牡馬」の類義語

種牡馬の類義語は、「種馬(たねうま)」「スタリオン」です。
意味は、ともに、繁殖用の牡馬です。

「種牡馬」の対義語・反意語

種牡馬の対義語は、「種牝馬(しゅひんば)」「繁殖牝馬(はんしょくひんば)」です。
意味は、繁殖用の牝馬です。