「四股名」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-08-24

「四股名」の意味とは

四股名とは、相撲において力士が名乗る名前のことで「しこな」と読みます。名字の部分だけでなく、名前の部分も全て含めて四股名です。

「四股名」の語源

四股名は、元々は「醜名」と表記されていました。「醜」という漢字は「みにくい」の他に「強いもの、おそるべきもの」という意味も持っており、そこから力士の呼び名を指すようになりました。

また、力士が片足を上げて地面を強く踏む「四股」も、元々は「醜足(しこあし)」と呼ばれていました。力士が醜足を行うのは、足で地面を強く踏むことで、地面の下にいる邪気(みにくいもの)を追い出すためでした。

その後、江戸時代に醜足が四股と呼ばれるようになり、それに伴って醜名も四股名と表記されるようになったのです。

「四股名」の付け方

四股名の付け方に特に決まりはなく、どんな名前をつけても問題ありません。ここでは、四股名の由来になりやすいものをいくつか紹介します。

ふるさと

自身の出身地にちなんだ四股名をつける力士は多いです。

例えば、1910年〜20年代に活躍した「栃木山守也」は、栃木県出身。また、長野県出身の「御嶽海」は、地元の御嶽山から四股名をつけています。エストニア出身の「把瑠都凱斗」は、エストニアに面するバルト海からとって「把瑠都(バルト)」と名付けられました。

母校

相撲部が強豪だった高校出身の力士は、自身の母校にちなんだ四股名をつけることがあります。例えば、「豪栄道豪太郎」は埼玉栄高校出身だったことから、四股名に「栄」の文字を入れています。

相撲部屋の伝統名

相撲部屋によっては、ある決まった漢字を入れる場合もあります。

有名なのは、九重部屋。九重部屋に所属する力士は「千代の富士」「千代の大海」「千代大龍」など、四股名に「千代」をつけるのが伝統となっています。

本名

近年は、本名をそのまま四股名に使う力士も増えてきました。「高安」「正代」などは、本名の名字そのままです。

「四股名」はいつ、誰に付けてもらう?

四股名はいつ付けても構いませんが、入門してからしばらくは本名のまま活動し、十両に昇進したときに四股名を付ける人が多いです。この四股名は、一度付けてからも自由に変更して構いません。

また、四股名は相撲部屋の親方に付けてもらうことが多いですが、本人や親が付ける場合もあります。

「四股名」の例文・用例

四股名

四股名を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●昔は、「一二三山四五六」や「自動車早太郎」といった面白い四股名が多かったんですよ。
●相撲には地元を大切にする文化が根付いており、地元にちなんだ四股名を付ける力士も多い。

SNSでの「四股名」の使われ方

「四股名」の類義語

四股名の類義語はありませんでした。

「四股名」の対義語・反意語

四股名の対義語・反意語はありませんでした。