「棋聖戦」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「棋聖戦」の意味とは
棋聖戦とは、プロ将棋のタイトル戦の一つです。
「きせいせん」と読みます。
産業経済新聞社と日本将棋連盟によって主催されている棋戦(※)で、現在の正式名称は「ヒューリック杯棋聖戦」です。
(※棋戦とは、プロ棋士が参加する将棋の大会のことです)
開催時期は予選が5月から翌年1月、本選が2月から4月、タイトル戦が6月から7月にかけて行われます。
棋戦の中でも格式高い「8大タイトル」の一つでもあり、優勝すると「棋聖」の称号を得ることができます。
ちなみに8大タイトルの序列(※)の中では最も低いです。
(※タイトルの序列は基本的に日本将棋連盟に支払われる契約金によって決まります)
現在の棋聖戦は、まず以下の3段階で挑戦者を決定します。
・一次予選
・二次予選
・決勝トーナメント
決勝トーナメントの勝者は、現棋聖との「五番勝負」に挑むことができます。
最も注目を集める棋聖戦五番勝負では、全国各地の旅館やホテル、料亭などで実施されます。
ただし、1996年以降の恒例として五番勝負のうち1局は「ホテルニューアワジ」で開催されることになっています。
「棋聖戦」の語源
棋聖戦の「棋聖」は日本の古来より、将棋・囲碁に秀でた者への尊称として用いられていました、
例えば、江戸時代末期に棋士として活躍した天野宗歩(あまのそうほ)は、十三世名人の関根金次郎から「棋聖」の称号を与えられています。
また、関根は名誉名人の小菅剣之助とともに、師匠である伊藤宗印(8代)を記念する「棋聖宗印之碑」を護国寺に建立しています。
「棋聖戦」創設の歴史
棋聖戦の源流は1951年に産経新聞社が創設した「産経杯」です。
あくまで一般棋戦で、当初はタイトル戦ではありませんでした。
54年に準タイトル戦扱いの「早指し王位決定戦」に発展し、さらに60年にブロック紙三社連合が主催に加わったことで「王位戦」としてタイトル戦に格上げされました。
しかし、産経新聞社は62年に王位戦の主催から離脱し、新たに「棋聖戦」を創設しました。
当初は一年で2期開催されていましたが、95年以降1期のみに変更されました。
2018年には不動産事業を手がける「ヒューリック株式会社」が特別協賛に加わったことで、現在の棋聖戦の正式名称は「ヒューリック杯棋聖戦」となっています。
「棋聖戦」の称号・記録保持者
現在(22年10月時点)「棋聖」の称号を所持しているのは藤井聡太です。
すでに通算・連続ともに3期を獲得しています。
引退後も称号を名乗れる「永世棋聖」は通算5期、在位しなければなりません。
永世棋聖に到達した棋士として大山康晴、中原誠、米長邦雄、羽生善治、佐藤康光の5名を挙げることができます。
また、最多優勝の記録は「16期」で大山康晴、中原誠、羽生善治の3名が達成しています。
連続連覇では「10連覇」を成し遂げた羽生善治が最高記録です。
「棋聖戦」の例文・用例
棋聖戦を使った例文・用例を紹介します。
●ABEMAの将棋チャンネルで棋聖戦を観戦する。
●棋聖戦の決勝トーナメントまで勝ち進む。
SNSでの「棋聖戦」の使われ方
藤井聡太龍王、残念でしたねぇ。
でもまだ1局目、棋聖戦も、王位戦も第1局目は敗着でしたよね~!
ですからこの敗着は防衛に繋がる敗着ですね✨
しっかり寝て負けをわするましょう。
そしてまた強くなって勝利を重ね初防衛を目指して下さいね?
直ぐ順位戦がありますね、全力応援しますね?✨— 雨音(amane) (@ya341ne11egao) October 8, 2022
第35期竜王戦七番勝負が開幕。第一局は挑戦者の広瀬章人八段が勝利。
藤井聡太竜王を相手に一日目から優勢を築き、会心の指し回しを見せました。藤井竜王は棋聖戦、王位戦でも黒星スタートでしたが、その後は三連勝、四連勝で防衛に成功。
まずは先手番の第二局を取って流れを引き寄せたいところか。— おっぺ (@txc7blZZGVBQkWv) October 8, 2022
「棋聖戦」の類義語
棋聖戦の類義語はありませんでした。
「棋聖戦」の対義語・反意語
棋聖戦の対義語・反意語はありませんでした。