「急戦」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「急戦」の意味とは
急戦とは、将棋で序盤に相手を攻めることです。
「きゅうせん」と読みます。
急戦のメリットは、相手が守りを固める前に攻めることができる点にあります。
一方で、自分の守りも固められないため、相手に攻め返される場合もあります。
「急戦」の主な戦法
急戦で用いられる戦法として主に以下4点を挙げることができます。
・藤井システム
・早石田
・ゴキゲン中飛車
・英春流かまいたち戦法(19手定跡)
それぞれの特徴について説明します。
藤井システム
藤井システムとは、1998年に藤井猛によって考案された戦法のことです。
完成する前の相手の囲いを桂馬で攻め崩すのが基本的なスタイルです。
とりわけ穴熊に対して有効な戦法であり、角で玉に睨みを効かせつつ、香車が上がった瞬間に桂馬を跳ねることで、相手の守りを崩します。
早石田
早石田とは石田流の奇襲戦法の一つです。
相手が受け方を知らない初心者同士の対局では、一気に攻め落とせる戦法です。
ゴキゲン中飛車
ゴキゲン中飛車は、近藤正和によって開発された飛車を5筋に振る中飛車戦法です。
攻めながら受けることができる駒組として知られていますが、手順を誤るとかえって形勢が不利になる場合があります。
英春流かまいたち戦法(19手定跡)
将棋アマ強豪の鈴木英春によって開発され、先手が19手で必勝できると言われる戦法です。
開発者の鈴木は、この戦法でアマ王将2連覇、グランドチャンピオン戦優勝などの大挙を成し遂げています。
「急戦」の主な囲い
急戦で用いられる囲いとして、主に以下4点を挙げることができます。
・エルモ囲い
・カニ囲い
・金無双
・中原囲い
それぞれの囲いの特徴について説明します。
エルモ囲い
エルモ囲いは、短い手数で組むことができるうえ耐久力があるため、急戦時の囲いとしても安心して使うことできます。
将棋AIソフトのエルモによって評価されたことが、この名称の由来です。
カニ囲い
カニ囲いとは、簡単に作られるものの王手がかかりにくく、また駒を動かしやすい陣形として知られています。
囲いの形がカニに似ていることが、この名称の由来です。
金無双
金無双(きんむそう)とは、相振り飛車で用いられる囲いです。
二枚の金を並べることから「二枚金」とも呼ばれています。
中原囲い
中原囲いは、中原誠によって応用された戦法の一つです。
右金を一段目に配置するのが特徴で、相手による飛車の打ち込みにも粘り強く対応することができます。
ちなみに開発者の中原は1996年にこの戦法で「升田幸三」を獲得しています。
「急戦」の例文・用例
急戦を使った例文・用例を紹介します。
●相手の急戦に対応できなかった。
●急戦の手順を誤り、窮地に追い込まれる。
SNSでの「急戦」の使われ方
前回の反省を活かして角打ちから桂成らずで馬を抜く超急戦 pic.twitter.com/XsHf8IHm8t
— たかとり (@unbbo001) November 28, 2022
対三間飛車。
こういうよくわかんない急戦の方が面白そうな気がしてきた。 pic.twitter.com/4QsuDPJvNW— AYO (@akari_yukari_) November 26, 2022
「急戦」の類義語
急戦の類義語はありませんでした。
「急戦」の対義語・反意語
急戦の対義語は、「持久戦」です。
持久戦とは、両者ともに玉を十分に囲ってから戦いに臨むことです。