「バレー徴候」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「バレー徴候」の意味とは
バレー徴候とは、上肢や下肢に軽度の麻痺がある場合、その部位に見られる症状を指す医学用語です。
「上肢」は肩関節・肘関節・手関節と手指の部分、「下肢」は股関節、ひざ関節、足関節と足指の部分を指します。
バレー徴候が見られる場合に疑われる病気には、脳出血や脳梗塞などがあげられます。
「バレー徴候」の確認方法
バレー徴候を確認することを「バレー試験」といいます。上肢と下肢で試験方法は違うので、それぞれご紹介します。
上肢バレー試験(上肢挙上試験)
- 手のひらを上にし、両腕を前に肩の高さまで水平に上げる
- 目を閉じて両腕をそのままの状態で保つ
麻痺がある場合は、麻痺をしている方の小指が薬指から離れていき、手のひらが内側に曲がりながら上肢ごと回り(回内)、徐々に上肢は下に落ちていくという症状が見られます。
下肢バレー試験(下肢落下試験)
- うつ伏せになり、両膝を少し開けてそれぞれ直角に曲げる
- そのままの状態を保つ
麻痺をしている方は徐々に下に落ちていきます。また、いったん落下して自然に元に戻るという症状が見られることもあります。
下肢の麻痺については、「ミンガズィーニ試験」というものも用いられます。
ミンガズィーニ試験
- 仰向けになり両膝を少し開け、股関節が直角に曲がるように脚をあげる
- ふくらはぎの部分が床やベッドと水平になるような状態で保つ
この試験でも、麻痺がある方の下肢は自然と落下していきます。
「バレー徴候」の例文・用例
バレー徴候を使った例文・用例を紹介します。
●ちょっと痺れがあるようなので、バレー徴候がないか確認しておこう。
●患者さんのバレー徴候を見逃さないようにしましょう。
SNSでの「バレー徴候」の使われ方
直接、「頭が痛いですか?」など聞いても、うなずくことはありませんでした。(胸痛、背部痛もうなずくことなし。)
心電図異常もなし。血圧左右差もなし。
バレー徴候陰性。
瞳孔径の異常もなし。— SU–E (@amy11519906) October 27, 2020
脳梗塞を早期発見する方法の1つ
がバレー徴候!
目を閉じて掌を上にした状態で肩と水平に挙上。
そのままの位置を保持する?軽度の上肢の麻痺を見つけるのには有用な方法の1つ✨
— NAKAMARU@ST介護士&施設ケアマネ 【 Rev所属】 (@NBTKST2222) July 15, 2020
「バレー徴候」の類義語
バレー徴候の類義語は「Barre徴候」です。
バレーの表記を英語にすることも多いですが、同義で使われています。
「バレー徴候」の対義語・反意語
バレー徴候の対義語・反意語はありませんでした。