「送り込む」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「送り込む」の意味とは

送り込むとは、釣りで魚に餌をしっかりと飲み込ませるために道糸を出すこと、また延べ竿釣りにおける仕掛けの投入方法の一つのことです。

「送り込む(送り込み)」は、釣りにおける以下2種類のシーンにおいて、意味が異なります。

・アワセのテクニックにおける「送り込む」
・延べ竿釣りにおける「送り込む(送り込み)」

各シーンで用いられている「送り込む(送り込み)」について説明します。

アワセのテクニックにおける「送り込む」

アタリ(※)が発生した際に、糸を送り出したり、竿の穂先を下げたりして魚が餌を十分に飲み込むまでアワセ(※)を待つテクニックのことです。

※アタリ:魚が餌に食い付いたことを知らせる反応のことです。主にウキや竿の穂先の振動でアタリを見極めるのが一般的です。
※アワセ:アタリが出た際に、竿を煽って魚の口内にしっかりと針を食い込ませることです。

「送り込む」、またはよりシンプルに「送る」とも言ったりします。

主にカレイやヒラメ等の餌を食べるのが遅い魚に対して、用いられることの多いテクニックです。

延べ竿釣りにおける「送り込む(送り込み)」

延べ竿とは、リールが付いていない釣竿のことです。

一般的に淡水エリアで用いられる釣法で、フナやコイをはじめ「鮎釣り」の典型的なスタイルとしても知られています。

この延べ竿を使って仕掛けを投入することを「振り込み」と言い、「送り込み」は最も基本的な振り込みの一つです。

まず、利き手で延べ竿を、反対の手で針の上を持ちます。

仕掛けを張って穂先をしならせたら、延べ竿を水面に対して40度になるように傾けます。

仕掛けを放したらすぐに穂先を持ち上げましょう。

すると延べ竿の反発力が加わり、前方へと仕掛けを飛ばすことができます。

狙っているポイントに仕掛けが落ちる直前に、軽く穂先を上げて戻すことによって、仕掛けがウキを追い越します。

こうすることで針がウキに絡まる等のトラブルが無くなり、また仕掛けが沈みやすくなると考えられています。

「送り込む」以外のアワセのテクニック

アワセのテクニックにおける「送り込む」は、アワセの一種類にあたる「遅アワセ」に該当します。

「チヌは遅合わせ」という格言があるように、捕食が下手な魚や餌をゆっくり食べる魚には「遅アワセ」を行うことで、好釣果に繋がりやすくなります。

例えば、「ヒラメ」「マゴチ」「太刀魚」などが最適と言われており、ヒラメに関しては「アタリから40秒待ってからアワセろ」という意味の『ヒラメ40』という言葉があるほどです。

アワセには「送り込む」「遅アワセ」以外にも、以下のようなテクニックが存在します。

・向こうアワセ:はっきりとしたアタリの反応があった場合に、糸ふけを取って竿を立てることです。

・早アワセ:ウキや穂先などに変化が出た瞬間、すぐにアワセを行うことです。カワハギなど捕食が上手な魚に適したテクニックと言われています。

・聞きアワセ:アタリの反応が微妙な時に、ゆっくりと道糸を張って様子を伺いながらアワセることです。

「送り込む」の例文・用例

送り込む

送り込むを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●アタリが出たが冷静に糸を送り込む
送り込みで仕掛けを狙ったポイントに落とす。

SNSでの「送り込む」の使われ方

「送り込む」の類義語

送り込むの類義語は、「遅アワセ」です。

遅アワセとは、アタリが出てから数秒~数十秒待ってからアワセるテクニックのことです。

「送り込む」は遅アワセの一種類と考えられます。

「送り込む」の対義語・反意語

送り込むの対義語は、「早アワセ」です。

早アワセとは、アタリの反応を感じ取ったら、瞬時にアワセるテクニックのことです。

釣り用語

Posted by 杏奈琴湖