「コン・フオコ」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「コン・フオコ」の意味とは
コン・フオコとは、熱烈に、火のように、生き生きとという意味の音楽用語です。「コン・フオーコ」とも表記します。
「コン・フオコ」の語源
コン・フオコの語源はイタリア語の「con fuoco」で、「fuoco(フオコ)」には「火」という意味があります。
「con(コン)」というのはイタリア語で用いられる前置詞で、「~と共に、一緒に」「~をもって」という、英語の「with」のような使い方ができます。
この場合の「火」は「情熱」のような心情と解釈でき、「火のような情熱をもって」というニュアンスになります。
そこから、「火のように熱烈に、情熱的に」「燃える火のように生き生きと」といった演奏を指示する発想記号(演奏時の心づもりなどを指示する記号。曲想標語)として使われるようになりました。
「コン・フオコ」が使われている楽曲
コン・フオコは燃え盛る火をイメージし、生命力の溢れる生き生きとした演奏を心がけます。以下のような楽曲にコン・フオコが用いられています。
- ショパン「スケルツォ 1番 op.20/3番 op.39」
- チャイコフスキー「交響曲4番」の第4楽章
- シャブリエ「スペイン」
「コン・フオコ」の例文・用例
コン・フオコを使った例文・用例を紹介します。
●この曲はコン・フオコで、情熱的に演奏しましょう。
●とても熱がこもっていますね。まさにコン・フオコなピアノ演奏です。
SNSでの「コン・フオコ」の使われ方
コン・フオコなラヴェルだなあ。音が乱れてもライヴはこれでいい派。ピアノトリオって互いの音がまったく聴こえないだろな。ヴィヴラートにじょうじてトリルに見えたかきのせいだ。ラヴェルのピアノトリオは譜面よりはるかに凄まじい(先にツイートしておく)
— ryookabayashi (@ryookabayashi) July 27, 2021
轟音のフォルティシモも超絶技巧のコンフオーコも、ゆっくり丁寧に何十回何百回とさらうし100%の確実性を目指して猛練習する。
だけど、本番の演奏ではそんなことぜんぶ忘れて気合いと気迫で当てにいく。
スポーツと同じ。— れせもわ (@laissezmoi_Ctm) October 18, 2016
「コン・フオコ」の類義語
コン・フオコの類義語は、「コン・アニマ(con anima)」です。
animaは「魂」という意味のイタリア語で、「生き生きと」という指示を出す演奏記号となります。
「コン・フオコ」の対義語・反意語
コン・フオコの対義語・反意語はありませんでした。