「有為転変(ういてんぺん)」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「有為転変」の意味とは
有為転変(ういてんぺん)とは、常に移り変わっていくことを表す四字熟語です。「ういてんべん」と読む場合や、「ういてんでん」と読む場合もあります。関連することわざには「有為転変は世の習い」(この世は常に移り変わるものだ)があります。
世の中の変わりようを実感しているときに用いる言葉で、特に生活や人生の移り変わりに対して使われます。「有為転変を思い知った」や「有為転変を実感した」、「有為転変の世の中」などと表現します。
「有為転変」の語源
「有為転変」は元々仏教用語として使われている言葉でした。「有為転変」の「有為」とは、何らかの因縁によって生じたさまざまな現象のこと、「転変」は移ろい変わることという意味です。「有為転変」はこれらを組み合わせて、「何らかの原因により常に移り変わっていくこと」を表しています。
「有為転変」の英語表現
有為転変を英語で表すと次のような表現になります。
・ups and downs
「人生の浮き沈み」を指す熟語です。
「有為転変は世の習い」ということわざは次のように表すことができます。直訳とともに紹介します。
・Life is full of ups and downs.(人生に浮き沈みはつきものだ)
・In this world, change is the way of life.(この世では変化こそが世の習いだ)
[出典:ジーニアス和英辞典]
「有為転変」の例文・用例
有為転変を使った例文・用例を紹介します。
●有為転変の世の中では、ずっと安定した暮らしができるとは限らない。
●5年ぶりに祖父母と再会したら、まるで別人のようになっていて、有為転変を実感した。
SNSでの「有為転変」の使われ方
先週に引き続き、大阪道頓堀松竹座に来ております。有為転変の世の中。後白河院の示された言葉、『遊びをせむとや生まれけむ』を標として、活力を持って動きたいと思う次第です。南無 pic.twitter.com/woS6zL2xSf
— キッシー®︎のエンタメ・ワールド Global Entertainment of Kissy®︎ (@kissy8421) July 12, 2022
成功のピークを迎えている時は、その裏で、ピンチを芽を吹き出しているわけです。
国の栄枯盛衰、人間の運命も、同じなのです。
つまりは昔、お釈迦様が「無常」とおっしゃった世の習いです。
万物は有為転変、とどまるものはひとつもない。「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」— 孔明@天才軍師 (@syachokorin) July 4, 2022
「有為転変」の類義語
有為転変の類義語は「諸行無常(しょぎょうむじょう)」です。「諸行無常」は「世の中のすべては常に変化し、永久に変わらないものはないということ」を意味します。
【泡沫夢幻(ほうまつむげん)】
人生とは移り変わっていくものであり、はかないということ。
「有為転変」の対義語・反意語
有為転変の対義語・反意語は「万古不易(ばんこふえき)」や「永久不変(えいきゅうふへん)」です。いずれも「いつまでも変化していかないこと」を表します。