「和竿」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「和竿」の意味とは
和竿とは、日本の伝統的な釣り竿のことです。
「わかん」または「わざお(わさお)」と読みます。
一般的に明治時代初期までの日本独自の製法で作られた竹竿を指します。
一方、明治時代以降に西洋から伝来した釣竿のことを洋竿と呼びます。
洋竿が竹を縦に割いて再接着するのに対して、和竿は丸竹(※)をそのまま使用します。
(※丸竹:割ったり削ったりせず、伐採したままの竹のこと)
和竿と一口に言っても材料や製法は、時代や地域、用途によって多種多様で、その定義や範囲ははっきりと定まっていません。
材料として使われる竹に関しても「矢竹」「布袋竹」「淡竹」「真竹」「スズ竹」など様々な種類があり、採取する時期や産地も各製法によって異なります。
一部には強度を上げるために漆や絹糸を用いたり、穂先にクジラのヒゲを施す場合もあります。
また、昨今では和竿の近代化が進み、素材として竹だけでなくグラスやカーボンを用いたり、リールを取り付けることも珍しくありません。
ただし、洋竿が伝来する以前の製法にこだわった製品は現在も根強い人気があり、「和竿」の呼称はこのような伝統製法にのみ限定する場合もあります。
「和竿」の種類
前述した通り、和竿には時代や地域、用途によって様々な製法が継承されています。
有名な種類として、例えば以下の3点を挙げることができます。
・江戸和竿
・川口竿
・郡上竿
各種類の特徴について解説します。
江戸和竿
江戸和竿(えどわさお)は、古来より江戸で行われていた製法を元に作られる和竿のことです。
釣り人が多く、また季節によって釣る魚を変える釣り文化が根強い江戸時代の名残から、様々な魚種や釣法にあった竿が作られています。
昨今では飾り塗が施された鮮やかなものも作られていますが、古い江戸和竿ほど質素で装飾が施されていないものが多いです。
川口竿
川口和竿(かわぐちわさお)は、埼玉県川口市の青木地区で作られている和竿のことです。
江戸時代に川口市付近に良質な布袋竹が自生しており、農家が副業として竹竿を作り始めたのが川口竿の発祥と言われています。
製法において江戸和竿と共通する点が多く、はっきりとした差別化が難しいですが、川口竿のほうが流通量が多くて安く手に入りやすいです。
郡上竿
郡上竿(ぐじょうさお)は、岐阜県郡上市で作られている和竿のことです。
従来の山下竿を参考にして、川漁師が鮎釣りのために製作したのが発祥だと言われています。
丈夫さを追求して作られており、一般的な和竿よりも重量があります。
「和竿」の例文・用例
和竿を使った例文・用例を紹介します。
●趣向を変えて和竿にチャレンジしてみる。
●和竿を自作してみた。
SNSでの「和竿」の使われ方
やっとコロナから復活して久々の余呉湖へワカサギ初釣りに。旦那さんは和竿で130匹、私は200匹で昼でタイムアップ。群れも沢山入って皆楽しく釣れてよかった? pic.twitter.com/C5bUqGZHQG
— megu?X Camper (@meguivery) January 9, 2023
和竿の材として使われる布袋竹が手に入ったので火吹き棒を作ってみた。。まずは中の節抜き~次に表面全体をバーナーであぶり油抜き~柿渋2度染めした綿ロープを巻いて出来上がり。以外と簡単に出来ました。
次回のキャンプで使ってみるかな。。 pic.twitter.com/gubqflRHO7
— 焚き火二郎 (@k8U7UwCgOWLyBST) January 9, 2023
「和竿」の類義語
和竿の類義語はありませんでした。
「和竿」の対義語・反意語
和竿の対義語は、「洋竿」です。
洋竿とは、明治時代以降に西洋から伝来した釣り竿のことです。